2度目のホーデン
今回は、ちょっぴりしんみりとした話です
ラム伯爵を見送った後、剣をふるうアリシアのところへ行った
「アリシア、明日、ホーデンに行くもちろん来るだろ。まぁ、嫌と言っても連れて行くが」
「カイウス殿、なぜ急にホーデンへ?」
「ラム伯爵にお願いしたんだ、ホーデンの王城を見せてほしいって」
「そうか、カイウス殿感謝する。ありがとう」
「明日は早いらしいからもう今日は寝な」
そう言って俺とアリシアはベッドで眠りに付いた
翌日朝食後少ししてラム伯爵がやってきた
アリシアを連れ、馬車に乗り込む
貴族の馬車はとても速い、早いのにお尻が痛くならない不思議設計だ、何でも魔法によってナントカカントカ
高速馬車のおかげで3時間ほどでホーデンへ到着した
ラム伯爵は街並みの視察いと言って、護衛の騎士とともに街へ歩きだした
帰りは日没らしいのでそれまで、アリシアと王城を回るとしよう
「アリシア、やっぱり悲しいか?」
王城に入ってから、アリシアは常に悲しげな顔をしている
「やはり、生まれ育った家の無残な姿を無れば悲しくはなる。だが、今は、カイウス殿が居る、私を必要としてくれる。それでいいのだ」
カラ元気だと一目でわかるが、指摘するだけ野暮だろう
アリシアと俺は日が傾き始めるまで、王城の探索をした。
俺とアリシアが、謁見の間に居る時、ラム伯爵がやってきた
「カイウス殿ここに居たか、探したぞ。金属加工についての文献がほとんどなくてな、見つかったのはこの本だけだ。どうやらこの町の金属加工は文書ではなく実際に作業させ、覚えさえていたようだ。だが、どうやら、技術が難しく伝承者は最後の一人まで減っていたようだ」
「その最後に一人は今どこに居るかわかりますか」
「残念ながら、最後の一人もクーデターによって死亡したらしい。最後の伝承者の墓が加工所の裏に作られていたよ」
伝承者が居なくとも文章でやり方さえわかればできるだろう....
「ところでカイウス殿、もしかして、連れている奴隷はラーテの姫騎士じゃないのか」
「どうしてわかったんだ。この王城に付いたとき、彼女の目は故郷を懐かしむそんな目をしていた。
それに、その鎧の刻印。それはラーテ家の刻印だ。刻印付きの鎧を着ることができるのはその家の血を引くものだけだからな」
てっきり、製作者の刻印だと思っていたが、どうやら家名の刻印だったらしい
「いかにも、私はアリシア=ラーテ。この町ホーデンを統治していたラーテ家最後の生き残りだ、今はカイウス殿の元奴隷として生活している」
「ラーテ家の血を引くものが居るなら話が早い」
「シティコアだろう」
「そうだ、シティコアはどこにあるのか知っているか」
「知っているが、私にはどうすることもできない。権限は父上が持っているのだ。奴隷に落ちても権限は残る、父上が居ない限り私には...」
「アルビス国王ならば残念だがすでに亡くなっている」
「そんな馬鹿な、あり得ない」
「この文書が何よりの証拠だ」
文書には、アリシアに辛い思いをさせたこと、クーデターを未然に防げなかったこと、力無い父であることが詫びられていた。そして、妻である王妃とともに自ら命を投げること、次の統治権を譲ることが明記されていた
一緒に入ってるのは指輪だろう
「これは統治の指輪、国を管理するシティコアに唯一アクセスできる力を持つ指輪だ。全統治者に任命されたものが所有して初めてコアにアクセスできるのだ」
「文書によれば次の統治者は、アルビス国王の娘であるアリシア、君なのだよ」
「統治者として当然の義務を遂行しよう、こっちだ」
アリシアは王城の地下へと歩いて行った
次回は、ルビトーへ帰ります




