ホーデンへ
1つにまとめる予定の話を2つに分割したため若干短めになっております。
アリスタの迷宮を攻略し終えた俺はそろそろこの町を出ようと考えていた。
「そろそろこの町を出ようと思うんだが、どうだろう」
「迷宮なくなっちゃってやることないもんね」
「私はご主人様の行くところならどこでもいいです」
「私も、ルナお姉さまと同じです」
「アリスタを出ると、新しく家を買うまで野宿か宿だけどそれでもいいの」
聞くだけ無駄だったようで、みんな既に旅支度を始めていた。
ガラス瓶をポーションをありったけ詰めて紐で縛り5本1セットとしてリュックに入れる。
3人には回復と魔力の上級ポーションを3セットづつ渡しているが、多くて困ることはないだろう。
装備を整え、長らく世話になったアリスタを出て北へ向かうことにした。
俺がいない間の屋敷の手入れは定期的にマリアの知人がやってくれるらしい。
俺たちはアリスタから10日ほど歩いた距離にある、ホーデンという街を目指す
アリスタはセリベリア領の町だがホーデンはラーテという貴族が納めるラーテ領だ
ラーテ領に眠る豊かな資源を求め多くの国がラーテ領に戦争を仕掛けていた時代があり、今ではラーテ領は王都のホーデンを残しすべての領地を賠償として支払っている。
俺たちの目的はホーデンの鉱石加工技術だ。
この世界ではあらゆる加工を錬金術で行うため、俺が鉱石加工をするためには一度鉱石加工技術を目にする必要があるのだ。
ホーデンまでは整備された道が続く、戦争のため道が整備されたようだ。
皮肉なもので道が整備されたおかげで、ホーデンに訪れる人も増えたらしい。
ホーデンを目指して歩くこと7日ほど、毎日少しづつ歩き、寝泊りは野宿だ。
風呂はサーシャの水魔法を俺が過熱し、お湯を作っている。
今度暇な時にサーシャに水魔法を撃ってもらおうと考えている
今日の野営地から少しのところに看板が掛けられていた
ホーデンまではあと2日歩けばつけるらしい。
期待に胸を膨らませ今日は眠ることにした。
俺たちが寝静まった時間ホーデン王城内部にて
「準備は整ったか」
「問題ありません、王と王妃は薬で眠っております」
「娘の騎士はどこへ行った」
「見つかっておりません、騎士の話によれば数日前にホーデンを出て近辺の魔物討伐に向かったとのことです」
「やつがいなければ意味がない、まぁ、王と王妃を人質にすれば勝手に出てくるだろうがな。ハハハハハハ、もうすぐだ。もうすぐこの国は私のものとなるのだ」
甲冑に身を包んだ男の声が王城に響く。
ホーデンを乗っ取る計画が水面下で進んでいることを、カイウスはもちろん、王や王妃を含め誰一人知る由もなかった




