ファルマス家の騎士団長
今回は今後の展開を左右する人物の登場です
案内された応接室には全身に防具を見に付けた一人の男だ居た
「忙しいところ申し訳ない。私は王都ガベリア ファルマス家の騎士団長ザールというものです」
この世界には多数の国が存在している
そのうちの一つが、今俺が居るアリスタを含むセルベリア領ガベリア国だ
セルベリアという貴族の治める国で首都はガベリア
この世界は貴族が領地を治めその領地が国として存在している、それゆえ戦争も絶えないと言われている
話を戻して
「本日は生存中に剥ぎ取られたドラゴンの逆鱗3枚を持ってきたが、3枚とも買い取ってもらえるのかな」
「まずは、品を確認させていただきたい」
ザールという男促され、逆鱗を3枚テーブルに出す
「確かに、見事な逆鱗だ。ダークドラゴンは気性が荒く、動きも激しいため、生きた状態で逆鱗を剥ぎ取るのは困難とされるものだ。この3枚はぜひとも買い取らせてほしい」
俺の予想以上にダークドラゴンは危険な生物らしい
俺たちにかかれば動きを封じられ一方的に虐殺されるだけの生物なのだが、俺たちが特殊なのだろう。
「できれば逆鱗以外に竜の牙と、水晶眼があれば譲ってほしい。もちろんなければ構わないし、それ相応の値段で買い取らせてもらうのだが」
竜の牙と竜の水晶眼は濃度の高いモンスターのコアと一緒に錬金することで、特級魔力結晶が作れる
特級魔力結晶は文字通り魔力結晶の最上位番で、秘術と呼ばれる錬金術にほとんど使用される
それゆえに価値が高く、購入するには相当の資金が必要だ。素材から作ろうにも熟練と呼ばれる錬金術師が1年に1つ作れるかどうかという制作難易度だ。万が一結晶が作成できても秘術自体がレシピとして正確に伝わっていない。おまけに特級魔力結晶は粗末に扱えば即座に破裂するというピーキーな品だ
それにそもそも、水晶眼は竜が生きている間しか剥ぎ取るとこができず、市場に出回るのは2年に1度と言われている。
だが、特級魔力結晶を使っ作られたものは極めて高い性能を誇るとされている。
特に武器や防具ではそれが顕著に表れるらしい。
しかしながら、いまだにこの世界に特級魔力結晶で作られた武器が無いため、その製造の難しさから空想の話だとさえ言われている。
「失礼ですが、特級魔力結晶を作ろうとしておられるのかな」
「おお、冒険者殿も錬金術をされるか。いかにも、詳しいことは言えぬが私の使える主が欲しているのだ」
「水晶眼と牙もいくつかありますが、これは私が使おうとしていたものですのでおいそれと売り渡すわけには行きませんね」
「水晶眼と牙が手に入るならばいくらでも払おう。それを譲ってくれまいか」
「牙はともかくとして、この水晶眼は市場に出せば白金貨3枚はくだらない代物、オークションで売ればその価格はさらに上がるでしょう」
以前リサから説明された話をそのままザールにもしてやる
「水晶眼1つに白金貨5枚出そう」
予想以上にザールが強きに出てきた、そこまでしてほしいものなのだろう。
「実は水晶眼はあと2つあるのだ」
そういって俺はテーブルに水晶眼を3つ並べる
市場にめったと出ない水晶眼だけにザールの顔も引きつっている。
「3つで白金貨20枚で頼む」
どうやら数が増えると費用も上がるらしい。
鞄にまだ20個以上入っているがそれは言わないでおこう。2年に1度の貴重品らしいし市場の価格を壊したくはない。
「分かりました、水晶眼3つに牙を30本お付けして白金貨21枚でお譲りしましょう。鱗については金貨300枚でお願いします」
「分かったそれで構わない。無理を言った代わりと言っては何だが、逆鱗3枚で白金貨1枚で買い取らせてもらおう。残りはこちらからの気持ちだ受け取ってくれ」
ザールはそういうと、白金貨28枚と大金貨6枚を袋に移し渡してくれた
ザール相手には3割増しが効くようだ。
「貴殿とは、良い取引をさせてもらった。また何かあればクエストをお願いすることがあるかもしれぬ、その時はぜひとも頼む」
ザールはそういうと表に付けた場所に乗り込みアリスタを出て行った
「白金貨約30枚か、これだけあれば武器が買えるな」
俺はそういうと待機させていた3人を連れ武器商人の店へと向かった
次回、怒涛のお買い物パートです




