ルシの考え
今回はまったりパートです
これからしばらくはまったりパートが続きます
「お帰りなさいませ、早かったようですけどどうかしたんですか?」
「少しあってな、早くに切り上げたんだ」
「そう...ですか」
何かを察してくれたようでそれ以上サーシャが詰めてくることはなかった
「サーシャ、すまないが後でお茶を入れてくれるか?」
「はい、すぐにお持ちします、お部屋でよろしいですか?」
「すまないな、頼むよ」
「お任せください」
サーシャは気合を入れ、お茶の用意をしに行った
リサとミリスは動き足りなかったようで、模擬戦をしに出て行ったようだ
珍しくアリシアも模擬戦に行ったようだ、新しい武器の感触を確かめたいたようだ
俺は一人部屋のベッドでくつろいでいた
俺の部屋から遠巻きにだが、模擬戦の様子が見える
どうやらアリシアとミリスの戦闘中らしい、ミリスは一撃が重たく鋭い、アリシアは剣でいなしながら、出方をうかがっているようだ
アリシアは距離を詰めつつ、隙を見て連撃を叩き込むカウンターメインのスタイルだ
防御メインのため、あらかたの相手と有利に組むことができる
アリシアはミリスの攻撃を剣で受け弾いた瞬間に距離を詰めた
どうやら今回はアリシアの勝ちのようだ
まぁ、アリシアかなり成長し自己流の剣を見いだしている。
リサやミリスは攻めの剣術だが、アリシアは守りの剣術だ
アリシア曰く、剣は主を守るためにある。とのことだった
「ご主人様、お茶をお持ちしました」
「入っていいぞ」
「失礼します」
「し、失礼します」
今日はルシと一緒らしい
「ルシも一緒とは珍しいな、どうしたんだ?」
「ルシがご主人様と少し話がしたいと言っていましたので....」
サーシャはそう言いながらもテキパキとお茶とお茶菓子の用意を進める
今日のお茶菓子はビスコッティのようだ
お茶菓子は大体俺が一度作り、サーシャにレシピを教えたもので、今ではサーシャ流のアレンジが加わったオリジナルのお菓子になっている
「今日は、フルーツティーとビスコッティです。私は隣に控えていますので、何かあればお呼びください」
サーシャはルシのことを考えてか、準備を終えると部屋を出て行った
「ルシ、何を悩んでいるんだ」
「ふぇ!?。ど、どうして」
「ルシを見ていれば大体わかる、今の仕事がいやなのか?」
「そんなことはありません、ただ....」
「ただ?」
「ご主人様のそばに居る権利なんてないのに、ご主人様の命の危機に追いやったのに、私はご主人様のそばに仕えてもいいのでしょうか」
「そんなくだらないことで悩んでたのか」
「くだらないことって....」
「くだらないだろ、そんなこと気にしてる暇があったら、料理の一つでも覚えたらどうだ?」
「え?....」
「まぁ、料理ってのは冗談だが、お前自身はどう思ってるんだ。ここに居たいか、居たくないか、どっちだ?」
「居たい...です。ご主人様のそばに。ずっと夢でした、どんな形であっても夢がかなったんです」
「なら、居ればいいじゃないか、権利だの資格だのじゃなく、自分の意思を尊重しろ」
「はい。ありがとうございます」
ルシの顔は晴れやかだ。肩の荷が下りたような、何かから解放されたような顔をしていた
「ルシ、お茶でも飲もう、サーシャもおいで」
俺は3人でお茶をゆっくり飲むことにした
次回は、いろんなお菓子を作ります




