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プロローグ2

黒い羽の悪魔のような男は何故かこちらに向かってきている。

「なんでこっちに向かってきてるんだよ!」

悪魔のような男は手を前にだし構えをとっている。嫌な予感がして家の中にいる女の子を連れ逃げようとした瞬間、大きな魔力の塊が飛んできた。

「や、やべぇ・・・」

ここで俺の人生は終わり、なんの正体もわからない奴に殺されるなんてまるで俺の両親と一緒じゃねーか。じじい、今まで育ててくれてありがとう。

「うあぁぁぁぁ・・・えっ?」

周りには俺と女の子を守るかのような魔力のバリアが張ってあった。

「怪我はないか、少年」

「なんともないが、これお前がやったのか?」

「そうだ、防御壁を作るのにはだいぶ力を使うが・・・くっ」

「お、おい大丈夫か!」

「少年は私を置いて逃げろ、奴がもう一発打ち込んでくるぞ」

「男が女の子置いて逃げれるわけねーだろ!ほらおぶってやるから!」

「・・・馬鹿な奴だ」

女の子は少し笑みを浮かべていた。この状況で笑えるとこがあったのか?

「おし!行くぞ!」

全速力で俺は森へ逃げた。こんな時にどこで何をしてんだ、あのクソじじい。



無我夢中で走っているとそこは行き止まりになっていた。

「くそ!別の道は・・・」

「ここまでのようだね、アイジス・クラウン君」

「あいつなんで俺の名前を・・・」

「少年、もうだめだ。私が時間を稼ぐからそのうちに逃げてくれ」

「だからそんなことできないって言ってんだろ!」

「君ってやつは・・・」

「茶番は終わったかな?私は少し飽きてきたんだが・・・もう殺してもいいかい?」

「少年!早く私を下ろしてくれ!」

「あぁ、わかった・・・お前は逃げろ」

「フフ・・・正義のヒーロー気取りかい?まったく・・・虫ずが走るよ」

「うおおおおおおお!」

「やめろ!少年に勝ち目はない!」

そうさ、勝ち目のない事はわかってる。だけど・・・

「男にはやらなきゃいけねぇ時があんだよ!」

「度胸だけは認めてやろう!」

「ガハッ!」

「アイジス君意外と頑丈だねぇ」

奴は容赦なく俺の腹部に重たい一撃を入れてくる。

「やめろ!殺るなら私にしてくれ!」

「君の任務は後回しにすることにした、最初はこの少年から殺すことにする」

「くそっ・・・」

「・・・戦闘中によそ見しちゃいけねって教わらなかったか!」

「ゴフッ」

なんとか奴に一撃くらわせたもののやはり一撃では倒れない。

「さすがに倒れねぇな・・・」

「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!」

奴の様子がおかしくなった、キレたのか?

「お、おいキャラ崩壊してるぞ、さっきまでのクールさはどこいった」

「うるさい!」

(・・・っ!はやい!)

「グハッ!」

さっきより重たい一撃が俺の顔面にはいった。俺は遠くまで飛ばされ岩にぶつかった。岩が崩れて祠のようなものが岩の中から現れた。

「な、なんだこれは・・・」

「もう終わりにしてしまおうか。さらばだ」

ここまでか、と思った次の瞬間。

「アイジス!」

ドォンと砂煙が上がった。

「ゲホッゲホッ!だ、誰だ!」

「ひどい怪我だ。早く家に戻って治療しないと」

砂煙の中にいたのはクソじじい。セイン・アルクだった。

「じじい、なんで・・・」

「なんでもなにも、家族を助けるのは当たり前だろうが」

「あ、あなたは・・・」

「おお、起きていたのかアイリス。」

「こいつと知り合いなのかじじい」

「あぁ友人の孫でな。アイリスは小さい頃から知っておる」

「話は終わったかな?」

唐突に相手は殴りかかってくる。じじいは両手を広げ軽く受け止める。

「なんだとっ!」

「お前みたいなガキがわしの息子と孫を殺そうなど百年早い」

じじいは相手を殴り飛ばし黒いオーラをまとった悪魔のような相手は次々と木々をなぎ倒し、後方へ激しく吹き飛んでいく。

「じじいあんた、一体・・・」

「少年、何も聞かされていないのか?彼はあの伝説の英雄神ヘラクレス様だぞ?」

「ヘラクレスって、あの・・・」

「今まで黙っててすまなかった、いつかその日がきたら話そうと思っていたんだがまさかこういう状況で話さねばいけなくなるとは。まぁあいつを神界までぶっ飛ばしてからゆっくり話そうではないか」

「戯れ言を!うおおおおおお!」

「フン!!」

「グアアアアアアア」

じじいはほんとに奴をぶっ飛ばしてしまった。

「さぁ、帰ろうとするかのう。」

さっきまでとは違うような優しい顔でじじいはそう言った。


早くシルバーウィークがきますように・・・


プロローグはまだ続きます!

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