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ヒロインは早々にシナリオから離脱したい  作者: 朔島 涼
四章.海を越えたダークホール、恋愛パート

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32.森の巨大な魔物たち

スッドの小島は島全体が森のようになっており、途中レッドヒヒやフォレストグリズリーなど、巨大な魔物の群れが次々と現れる。お決まりの【重力増大】とツーハンドソードのコンボで一気に薙ぎ倒していく。そんな中、島の真ん中を過ぎたあたりで一行は足を止める。


「嘘だろ…。」


ダークホールの近くと思われるあたりに、フンババやベヒーモスなど、かなり強い魔物がウロウロしているのだ。遠目で見てもかなり大きな個体がいる事が分かる。


「強いけど空の飛べない魔物ばかりですね。泳ぐことも出来なさそうですし、海を渡れなくて良かったです。海を渡れていたらポンテの港町も壊滅してました。」


シルヴィアは大きく頷く。


「いや、まさにその通りなんだけど、今この状況でそのセリフは絶対に間違っているよね。はあ、はあ、はあ…。」


シルヴィアはいつも通りだが、エミリオは随分と息が上がっている。ラヴィア火山の時と違い、空飛ぶ魔物がいない分、ほとんどの魔物を正面で受け止めている。直接剣を振っているのはエミリオ1人のため、かなりの体力を消耗したであろう。


「【白魔術 超回復】」


エミリオの様子に気がつき、シルヴィアは慌てて回復魔術をかける。


「エミリオ殿下お一人に負担をおかけしてすみません。」


あれだけ魔術を使っていれば、普通の魔術師であれば疲労困憊であろうが、魔力オバケのシルヴィアには朝飯前である。


「さて、どうしたものか…。」

「正面2人だけの戦闘力で抜けるのはきつそうだな。」

「4つに分けましょう。」

「私が正面突破、後ろにアーノルド様とイレーネ殿下が続いてください。単騎での戦闘力が1番高いですから、イレーネ殿下の護衛に。」

「任せて。」

「分かりました。」

「俺とオズワルドはバラしてくれ。ふたりとも森の中では魔術が使えない。」


ランドルフの炎魔術とオズワルドの雷魔術。なるほど、島ごと燃える。


「では、エミリオ殿下とオズワルド様。ノエル殿下とランドルフ様でいかがでしょうか?」

「問題ない。」

「前衛と後衛の相性も悪くないな。」


陣形を素早く整える。


「行こう。」


エミリオの掛け声で一斉にスタート。シルヴィアはダークホールへの最短距離上にいる魔物を蹴散らし、イレーネとアーノルドが続き、シルヴィアの攻撃で飛んできた肉片や木々などをアーノルドが斬り払う。


「【聖魔術 神聖十字】」


エミリオが魔物を貫き固定し、オズワルドが鞭で急所を締めてとどめを刺す。


「【氷魔樹 氷結】」


ノエルが魔術で動きを止めてランドルフがハルバードで首を落とす。


このクラスの魔物になると、1人で複数を相手にする事は難しいため、一体ずつ確実に仕留めていく。ダークホール目前にひときわ巨大なベヒーモスを確認すると、シルヴィアがひとり前に飛び出し魔術を唱える。


「【土魔術 重力増大】」


まずはベビーモスの膝を地面につかせる。


「エミリオ殿下!」


シルヴィアが叫ぶとエミリオは無言で頷き、両手を前に構える。


「【聖魔術 神聖十字】」


魔術でベビーモスの両手両足を地面に固定する。


「アーノルド!後は頼んだ!」

「オーケー。」


アーノルドがロングソードを振り下ろして首を落とす。気がつけばダークホール周辺の魔物は一掃しており、ようやく一息つく。今日、運悪く彼らに出会った魔物たちは悲惨である。しかし、放っておいて万が一にも海を渡れば海岸沿いの街は数日で壊滅してしまう。背に腹は変えられないのだ。

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