表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロインは早々にシナリオから離脱したい  作者: 朔島 涼
二章.浄化の旅、ゲームスタート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/36

15.プリモの森へ

「今日は1番近くで目撃されているダークホールに行ってみようと思う。そこでイレーネの【浄化】が有効かどうか判断できるはずだ。」

「上手くいくといいのだけど…。」


イレーネは少し不安そうだ。


「場所は?どれくらいかかるんだ?」


ランドルフがエミリオに問う。


「ここからすぐの森の中だ。入り口までは2時間ほどで着く。そこからは徒歩での散策となる。ダークホールに近づけば近づくほど魔物も多く強くなるそうだ。かなりの数を討伐しながら進むことになる。」

「まあ、そのためのこのメンバーだからね。問題ないと思うよ。」


アーノルドは笑顔で頷く。


「…。」


無言で頷くノエル。


「イレーネは守るが、お前は保護対象には入れんぞ。」


こちらも安定の冷たさ、オズワルドだ。シルヴィアはだいぶ嫌われている。


「もちろん、そのつもりで来ていますから大丈夫です。私の事は空気とでも思ってください。」

「ふふ、空気か。いい例えだね。」


ピリピリした空気の中、アーノルド様が穏やかに微笑みかけてくれて嬉しい。






また昨日と同じメンバーで馬車に乗り、街から1番近いプリモの森に向かった。向かう道中も荒狂う魔物を遠目に見つけたので、弓で撃ち抜いておいた。


「ここだね。準備はいいかな?」

「ええ。」

「いつでも。」

「もちろん。」

「大丈夫です!」

「…。」


馬車から降りて森の中へと入っていく。馬車には護衛の騎士を配置し、保護魔法もかけてあるのでダークホールに近づかなければ大丈夫だろう。


「おい、お前。自慢の武器たちはどこにある。」

「え?ああ、重たいので【圧縮】してあります。ほら。」


ピアスにしてあるファルシオンと弓、そしてネックレスにしているバトルアックスを見せた。馬車の中で弓は使っていたのだが、オズワルドは別の馬車に乗っているため、実際に使っているところも【圧縮解除】したところも見ていない。


「は?」

「ヴィアのやる事に、我々凡人の頭ではついていけないよ。」


シルヴィアの代わりに、エミリオが答えた。しかし、このメンバーの中に凡人などいるはずがないのにとシルヴィアは思う。ザッザッザッとかなりの早足で歩いているが誰も遅れを取らない。シルヴィアと違い、イレーネ以外は皆大きな武器を持っているが、その素早さに驚く。しばらく進んだところで、シルヴィアは目を細めて遠くに焦点を合わせる。


「【土魔術 圧縮解除】」


前方にポイズンホーネットの群れが見えた。そんなに強い魔物ではないのだが、毒を持っている上に数が多い。シルヴィアはその姿を確認した瞬間、素早くバトルアックスの圧縮を解除した。


「【土魔術 重力増大】」


まずは飛び回るポイズンホーネットに魔術をかけて地面に這いつくばってもらう。


「【土魔術 磁石】」

「【補助魔術 速度上昇】」


ホーネット群れをひとまとまりにした後、ヒュンッとひとりスピードを上げてホーネット団子の真上に飛び上がる。そのままバトルアックスを振り下ろし、全てまとめて粉々に打ち砕いた。武器の圧縮解除してから僅か3秒。


「は?」

「え?」

「わぉ。」

「ヴィア、すごいわ。」

「さすがだね。」

「…。」


皆が追いつく数秒の間に、いつもの癖で巣を探してしまう。しかし、この先しばらく旅を続けなければならない事を思い出し、ホーネットの巣を採取するのは諦めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ