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ヒロインは早々にシナリオから離脱したい  作者: 朔島 涼
二章.浄化の旅、ゲームスタート

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10.錚々たるメンバーとの出会い

王宮を出て馬車寄せまで案内してもらうと、討伐隊のメンバーもとい、『ロゼ恋』の主要登場人物たちが待ち構えていた。


「やあ、ヴィア。アーノルドと一緒だったか。」


私に帯同のお願いという名の命令を下してきた王太子エミリオ、『ロゼ恋』のメインヒーローである。常に太陽のようにキラキラとみんなを引っ張るキャラで、金髪碧眼の美丈夫、もちろんイケボの持ち主である。学年で言えば、シルヴィアの2個上。ちなみに最推しのアーノルドとエミリオは同級生だ。


「エミリオ、ヴィアを連れてきたよ。」


アーノルドがエミリオの前までエスコートしてくれる。初対面ではないことと、エミリオが『やあ、ヴィア』と軽く挨拶したので、シルヴィアも軽く膝を折って挨拶する。


「エミリオ殿下、よろしくお願いします。アーノルド様がこちらまで案内をしてくださいました。」

「まあ、すでに仲良くなられたのですね。よかったわね、アーノルド。わたくしはイレーネと申します。ヴィア様、よろしくお願いいたします。」


女神のような美しい声とご尊顔をお持ちのこの女性、聖女であるイレーネ王女もとい『ロゼ恋』ヒロインの友人であり、ゲーム内でのお助けキャラのような存在でもある。エミリオと同様に金髪碧眼の美女であるが、どちらもエミリオより少し色素が薄めであり、それがまた聖女らしい神秘的な雰囲気を作り出している。


「イレーネ王女殿下。お目にかかれて光栄です。私に敬称など畏れ多い事でございます。どうか、ヴィアと。」


神々しすぎてまたもカーテシーで挨拶してしまう。


「まあ!じゃあヴィアと呼ばせていただくわ。その代わり、私の事もイレーネと呼んでね。学園に入っていれば同級生なんだし。」

「う…。」


イレーネ、策士である。絶対にこの流れを狙っていたな、と思う。確かに『ロズ恋』では同級生という事もあり、学園は身分に関わらず平等を掲げているため、敬称なしで呼び合っていた。しかし、今は平民と王女。状況が違い過ぎる。一生、敬称なしで…。


「ダメですか?」


イレーネ殿下の首を傾げ、悲しそうに顔を覗き込まれる。


「善処します!」


またも、瞬時にシルヴィアは生まれ変わった。


「嬉しいわ。ヴィア、よろしくね。」


破顔したイレーネ殿下、可愛過ぎる。


「そろそろ出発しよう。日が暮れてしまう。」


挨拶も省略した彼は、ランドルフ。悪い人ではないのだが友人以外には冷たいキャラクターで、ゲーム序盤では話しかけるのが難しく仲良くなるまでにかなり時間がかかる。しかし仲良くなって仕舞えば大型ワンコのように懐かれてずっと側を離れないという設定であったが、フル無視の序盤で心が折れてしまい、私自身が彼を攻略したことは一度もない。


「早く馬車に乗れ。」

「ぎゃー。」


私を乱暴に使用人用の馬車に押し込んだのはオズワルド。突然過ぎて全く可愛げのない悲鳴が出てしまった。こちらも攻略が難しいツンツン系のキャラクターで、好感度がなかなか上がらない。しかし、好感度がある程度を過ぎると執着系にジョブチェンジしてくる上に、好感度MAXまで上げてしまうと誰にも見せたくないと監禁されてしまうという何とも厄介な人物だ。絶対に好感度は上げたくないが、この扱いはさすがに酷くないだろうか。どうでもいい情報だが、ランドルフとオズワルドは1つ上の学年である。

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