~在留資格5年→1年。次の更新までの奮闘記~ Day 1
別に、大した夢があるわけではない。
「偉くなりたい!」とかも一度も頭に浮かんだことがない。
自分はただ、かろうじて100年人生の1/4のところまでまとめに人間をやってきて、世間の暗黙ルールを了承して、企業に入社した。
ひと昔まで、9時5時が一般的だったのに、いつのまにか1時間がこっそり追加された。
別にそれでもいいのよ。
だって、筆を持ってサインしたのは自分だから。
責任は自分にある。
なんせ、もう社会人だから。
もう25才だから。
ただただ......
できたら......
まだ間に合うのであれば......
1人だけでも多く、
自由に生きていってほしい。
こんなご時世だから。
こんな、社会だから。
こんな、時代だから。
だから、
1人だけでも、
もう少し、自分らしく生きてほしいのだ。
だから、僕は会社をやめることにした。
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3月20日。
天気予報が外れた快晴な日。
配偶者ビザを取りに、
一年ぶりの入国管理局にで向かった。
受け付け後、
在留カードを渡されるまで3時間待ち。
居ても立っても居られない3時間だった。
17時30頃。
番号を呼ばれ、カウンターに向かうと、
「日本人の配偶者等、1年ですね。」
と、宣告された。
何事もなければ、5年間滞在できる就労ビザを諦め、
1年に短縮るバカがどこにおる?
あ、僕だ。