恥を知らない悪の構図
この物語は川の流れのように遭遇する運命、愛、争い、戦争、終末の先駆けとも思える死のウイルスの蔓延、そして実在する死後の世界などありとあらゆる万物の出来事が「なぜ存在し、なぜ起こるのか、なぜそうなるのか、」の答えがタクシー運転手である清川の取るに足らない些細な日常の経験談を通して、その手がかりなり答えのヒントを得ることができるかもしれない現実の物語である。物語の中では触れてはいけないタブーな話も関わっているが真理の答えの中ではこの物語に絡めている。
「世界的にミツバチが忽然と姿を消している。コーヒー豆やオレンジや多くの果樹の受粉に困っている、人間の手でできないからね、それに気候の変動で木の生息に適した場所が移動して栽培できにくくなっているよ、大変な時代が来るよ。」とその客は彼に海外の状況を話した。何かが起ころうとしている。地球では隕石による生命絶滅以前にも何度か生命の絶滅時期があり、最近研究され始めた事であるがそれは地球生命体説である。それによると過去幾度となく地球生命が絶滅しかかった時期が六回はあるがその一つに広大な海のバクテリアが急に毒素を出し始めて生命の絶滅を引き起こしたとの説だ。傷口を治すかのように地球の免疫システムが働いた説である。それにカフス理論によればアフリカで蝶が羽ばたけば反対面の国では巨大な嵐になるとか、それと百一匹目の猿の観察伝達進化の論理から推測すれば、もし地球がこの些細な小さな人の行う悪事の精神がやがては巨大な悪事の集団へと広がりそのような連中のひしめく人間社会となりその精神的悪鬼が限界を超えたとき地球が人を悪性癌と見なしてバクテリアの毒素による免疫システムを起動すれば気候変動どころではない人類を含めた生命の絶滅である。それ以前に悪鬼の限界を超えないように霊的な理解し難い現象に導かれて運命ないし宿命の定められた歴史が展開する人類を減少させる戦争の可能性がある。陰と陽の性格を持つものどうしの戦争のドラマや天変地異の過酷なドラマをへて人類の減少を促すのだ。人類滅亡か否かは運命が戦争や気候破壊を含めた人の調整をし地球を正常に導くか地球が生命のやり直しをするかは運命が感知する生命に内在する精神がその鍵を握っているようだ。物事にはその謎の精神が関わり影響する決まったパターンやエネルギーの流れがあると学術専門家のあいだで最近分かり始めている。最近ある組織では犯罪や事件や事故や巨大な災害には一定のパターンがありそれを超スーパコンピュータで予測する研究が始まった。良いことは続くし悪いことも続く何らかのエネルギーの謎がある。彼の不可不思議なタクシー経験は如実にそれを物語っている。精神とは何なのだろうか。ある日ある顧客の家にお迎えに行くなりそのおばちゃんは家から出てくるなり玄関の壁に身を潜め辺りを伺いながら彼のタクシーに乗車して言った。
「運転手さん、まわりに誰もいない?、急いで出して、誰もつけていないね?、どの道でもいいから走ってみて・・、誰もつけてなさそうね、それじゃ近くのスーパーまで行って、いつも誰かに見張られているのよ、」とそのおばちゃんは客席で隠れるようにうずくまっていた。精神被害妄想だろうかストーカー被害か。他の運転手にその顧客の様子を聞いても皆同じ体験をしている。その日に又もストーカー被害に遭っている若い女性客が乗車してきた。
「運転手さん、ちょっとお願いがあるんやけど、私いまストーカーに困っているのですが、今からそのストーカーと話をつけに行くので悪いけどつきあってくれませんか、証人になってほしいのです、尼崎までお願いします。警察に相談したけどダメだったし、裁判所もダメでこの男はしつこくて、今からじかに話をつけに行ったるんや、」とその客は彼にそう頼んだ。
「最悪の人に巡り合ったんですな。」と彼はその客にそう言いながら、あなたにもそんな最悪の人を引き込むスキがあったんよと口から出かかったがそれはやめた。彼も若い頃誰とも分からないストーカー被害に遭いさんざん振り回された事があったのでその女性客につきあってやろうと決心した。今思えばその誰とも分からぬストーカーはクソ島真悟のような性格の歪んだ悪質なたちの輩だったのだろう。当時の彼の行動を逐一知っていたのである。
「運転手さん、ここでちょっと待っといて、話がつかなかったら呼ぶから、」と言って客はそれらしい家に入っていた。彼は仕事も忘れて修羅場になると覚悟した。まあ一発殴られたら彼の勝ちである。彼はその場を想像しながら待った。やがてその客が戻って来た。
現在進行中の現実の物語なので続き物語になっています。この物語に登場している人物なり会社なり役職を持った方々などは日々時と共に事態が変化しています。もおすでに別の場所に移ったり居らなくなっていたりしています。その人たちにも運命がありますが人生つじつまが合うようにできているようで万物の真理の白日の前で幸がありますように願います。人の目に自然や町や地球の放っている何某らのオーラが見えたら幸いです。そして天国のきっぷを得れることができるように願っています。