幕間 魔女の娼婦たち
人さらいというやつで。奴隷だったから変わらないともいうのか。
「聖女?なんでここに?」
「魔女の手下が連れてきたようです」
……まぁ、いいか。
「あの子だったら魔女殺してるとこだったよ」
「魔女の娼婦として教育するそうですから確認をとのことです」
「案外律儀ね」
ところでこれは。
「子供よね?」
「多分腹心の嗜好にはちょうどいい年でしょう」
……………あぁなるほど、ロリコンかぁ。
「魔女の娼婦として生きることを許します。まずは服を脱げ」
反応しないよね、当然だわ。
「風よ、隷属の証を見せよ」
だから当然服を引き裂くことになる。
「なるほど、そうなりますか」
上のコートを引き裂いた後…自分で、同じ魔法を使い残りすべてを引き裂いた。
「…脱ぎ方もわからないってどうなの?」
「………まぁ、それから説くくらいは問題ないでしょう。問題は自由意志が少なすぎることですが…まぁ誤差です」
唐突にジャグリングを始めながらこの道化師は話す。
私を主のように見せるんじゃあない!
「何かあるの?」
「いえ、この娘を私自身に扱わせてはいただけませんか?」
「まぁ1年は確定とはいえないけどまず空くから大丈夫だけど、何?気に入った?」
「ええとても。まずこの」
「お前の好みと評価は自分の中にしまっときな」
聞きたくないです。まだそういうの経験ないんです。
……嘘だ。いつもそう言わなきゃいけなかったからつい考えてしまう。
「ごもっともですね。それでは私の私室に行きなさい。収集するに際し私の情報を。私はこの精霊館の主、ネイト・キャスラル・ルークです」
へー、そんな名前なんだ。
「私の役職は他にもあります。義法国侵攻総長、それと死教団長代理です。これらの情報を活用し、私の部屋に来なさい。部屋の鍵はこれから開けますので、勝手に入ってよろしい。ほかの部屋に入ればそれは記録されます」
ルール細かいな。
「それでは、また」
あ、転移した。
「…………ど、こ…」
声が少しかすれている。
「ごめん、何もわからない。私この部屋からあまり出ないから。まぁ、あれだ、いってらっしゃい」
「私………あの子を……治療しないと………はぁ~…ふぅ~…だめなのに…」
しかも息も絶え絶え。この肺で性的な暴力の数々に耐えられるのか…?
前に見たけどあれすごかったよ。某国の噂(真偽不明というか諸説あるというか)よりひどかった。
「無理だよ、君にはやるべきことを指示された、そうだろう?」
「…うん」
「行ってこい。貴様のやることをこなせ」
「…かしこまりました」
いった。あの子の名前あとで聞いておこう。
「最後に一つ」
「…っ」
ちっpあいふにふにしながら訪ねる。
「あなたの名前は?」
「……ノアです…」
「そっか、僕はムラナ。あまり会うことはないだろうから覚えなくていいけど」
「……では、参ります…」
「いってらっしゃーい」
うーむ。ついでに全体的にチェックしとくべきだったかなぁ。
思ったより健康そう…?
「あー、鈍ってんだろうなぁ多分」
ルールならその辺の知識もあるかもしれないし、確認してみるか。
「よーし、そうと決まればシャリアちゃんの観察ちょっとだけ中断気味にするか」
そんなわけでシャリア視点の大分減るかも。
だから主役誰なんだよっての。
メタ的な話ですが、シャリア視点が減るかもといっていますが減りません。はずです。保証はできませんがその保証度合いはこれまでと同程度なので。
短編なので次回はあさってになります。忘れなければ。この言葉はおそらく信用しない方がいいでしょう。まる。
「でこれ、ああなる訳ね?」
「意味深な言い方するんな…シャリア」
まぁコーキ視点は前提情報皆無だしね。
あ、実は投稿忘れてたものなのでここに書く時間がないです。それではー。
「忘れるなバカ!?」
「次忘れたら×で一発しばくよ」
勘弁してあげてよ。




