表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/182

まだ瞳を閉じて

非常に短いです。

 それからなんか予定が合わないようで数日たった後です。

 みんなでボール遊びしてます。ルールというルールもないけどとりあえず転がしてる。

 いつもは投げてるんだけどね。

「キャッチー!」

「こっちこっちー!」

 私は眺めてます。まぁそんな人数でできるものでもないし。

 何より少し腕が重い。

「……さて、どうしようかな」

 圧縮魔力の試みを繰り返してみようとは思えないので、資料をあさろうと思ったのだけれど、魔力学コーナーはもう大体回った。それっぽいのを片っ端から読むのはきつい。

「あ、お母さん、今日お手伝いできることある?」

「そうねぇ、あー…。ここでお客さん待ってて、多分メルシャンに来るから」

「はーい」

「あとシャリア?これからニワワに会いに行くのだけれど、一緒に来てくれない?」

「うん、わかった。服はこのままだよね」

 今は修道服だから。

「そうね、髪だけ整えておいて」

「うん」

 ぱっはと整える。

 ふーん、ふふーん、(以下略)……。

 オッケー!

「行ってくる!」

「いってらっしゃーい!」

「がんばー」

 ありがとね。シェーラもブレイザも。

「頑張るよ!」


 さぁて……修羅場っぽさそう。

「流行病ですか…シャリア連れてこない方がよかったかしら?」

「大丈夫!感染防止は簡単なんだ!そのかわり致死率めちゃ高いけど!!!」

 ネルフさん大変そう。ニワワさんありがとねー。

「まず何をすればいいの?」

「点滴!これ!」

 やり方わかんない…。

「後はお薬回してきて!」

 こっちはできる!

「それではー!」

 お薬回してきます。でこれ何の薬?

「よくわからん…!とりあえず風の魔力が原因っぽい…」

 ふむふむ?

「光よ、弱らせ探査せよ」

 ………んー、わからん。

「はにこれ、まぁいいや配ってきまーす」


 記憶が曖昧なので整理しよう。

 思考放棄したいことも多かった。


 お薬配り終わった後、点滴やらが落ち着いたらしく、たくさんの人で休憩していた。

「いやぁー、応援たっぷり来たねぇ。助かったよ、セリーナもありがと」

「お気になさらず。私たちが一番遅かったですし」

 私も何か食べたいなぁー。

「とはいえシャリアちゃんの対処能力は助かるよ、仕事が早い、小回りがきいて駆けつけるのも早い、しかも魔法の処置だけなら普通に優秀。いいねあの子は…っと、これ食べるかい?」

「はい。ありがとうございます」

 わーいココアクッキーもらったー!食べる!

「おいしい」

「それはよかった」

 うきうきです。もぐもぐ。

「しかし魔力が少なすぎる。極致に至るには少し工夫がいりそうだが」

「おそらく彼女のクラウス…彼はそのように顕現するかと」

「なるほどねぇ…」

 お兄ちゃんかぁ。話しかけても何も返ってこない。これまでのようにスペースを空けたら、流れてくるだけ流れてきたけど反応がない。

「………」

 えっと、なんでこっち見てるの?

「なにかご用?」

「いんや。別に?仕草が女の子らしくなってきた、と思って」

「はぁ……ありがとうございます?」

 ふぁ、あくび。流れてきてるから、いるんだろうけど。

「…お兄ちゃん?」

 ぼそっとつぶやいた。やはり反応はない。

「また、待つ?」

 いつか存在忘れそう。なんかやだね、それ。

「拒絶するようなことを覚えることはない聖女でも、忘れたくないことを覚え続けられるのかはわからないんだよね」

 問題はここなんだよなぁ…。

 何も保証されてない。だからといって何もしないわけがない。何かはしないと。

「………うーん、何しよ?みんなを見てくるかな?」

 様態チェック大事。

 とはいえ、異常は誰にも確認できなかったんですけど。



 えぇ、誰にも「見つからなかった」ですとも。

 ……。敵か。

 まだ、目覚めは遠い。

ちょっとうまくいかなかったので次の発作で直す気がしています。


TS要素どこ……ここ……?

「おまえさては好きだな?」

「まぁ、うん」

定期的に言うだけ。コーキが目覚めれば別だろうがな!?起きろし。

「それ言われてどうしろと?」

今となってはコーキの台詞と口調忘れないためのやつになってる。

「そうなんだ…。あ、もう終わりか。お読みくださりありがとうございますー」

次回は珍しく幕間です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ