表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/182

罪ではない罪で追い求めるもの

今回はまさにだから言ったじゃん、です(タグ)

 パーマだか電波だかで受信してもらった魔物襲撃の可能性。

 あっさり見つかったようで苦戦したそれらの側にて、シャリアは寝ていた。

 何故?……それは正直、経緯を説明しても意味がわからないのでやめておく。

「うん…?」

 起きたところで、ここはどこか説明しよう。

 先ほどまでシャリアたちがいた首都ラ・シュから塔下町ノーム・ノーズの中間付近に魔物がいるとわかり、すたこらさっさとシャリアは向かった。

 見覚えのある荒野を越え、造り覚えのある沼地を越え、そこについた。

 で、謎に眠気に襲われて眠ってしまった。

「……あれ」

 パスヒモアトモ、とここでは呼ばれている、オーガとおぼしき魔物。正確にはハイオーガとオークノイドの混合種。(この世界のホブゴブリンのオーガ版とオーク版)

 それが、目の前にいる。たくさん。

「……」

 とりあえず全体的にグロい。

 この状況は不味いよ、うん。


 大きい。私にどころか人間に対して本来の使い方するには無理がある。

 ……この人たち魂がおかしいみたいだし、魔物とみていい。

「なんか違和感あるような」

 じーっと見ていると、気がついた。格の高さが明らかにある。そして格の高さに男のそれや女の胸のサイズが比例している。

 見えないけど女の中のそれも(大きさが基準になるか知らないけど)、何かしら相関した違いがある。

 わかる。

「………こう」

 可能な限りこっそりと、後ろを斬る!

 遠くに岩の針が出てきた。斬れたね。貫けてはないね。治療しようか…。

[ニンゲ、ニゲン、クリカエセ!」

 あ、魔物が治療した!?そっか、魂自体がないわけじゃないもんね。

「あ、そっか」

 傷つけては治療させ続けてみる。

「わかんない…なぁ…?」

 サンプルにならないかも。元々の個体差が少なすぎる…。

「それでも調べる…か」

 魔法は使える。魔法使いばかり痛めつけると、だんだんそいつは魔法が使えなくなる。

「うーん……調査かぁ……」

 自分の魂を自分で少しもぐもぐしてる。

 何これ。すぐ直るけど変すぎて。

 ……って、これのせいか。あざがないから指標がない。なんかわかりやすくする手段がほしいなぁ。

「あぁ……そうか」

 見えたそれを見て、当たりがついた。

 思い出すのは一つのこと。


 あの人のおまたの後遺症を見た後。

「魔法で治療しすぎるとろくなことにならない、ってどういうこと?」

「魔法による治療は、生物としての機能を少しずつ失います。それに加え、治療を繰り返した人は、老化時に謎の奇病を起こします。体の一部が異様に脆弱化し、肉体由来の思考能力も崩壊するのです」

 ……老化時、病気。それって、がんのこと?

「この奇病については、魔法での治療をしていなくとも、あまりに種族の寿命を超えると発生します」

 普通にお年寄りなら大半が発症しそうなんだけど。

「……そっかぁ」


 がん、治療時の機能喪失、後は……何だろ。処方されてるお薬確認しようか。

「もう実験は終わり。天よ、輝きと広がりの輪を抱いて、悪魔を審判へ導き給え。ほら、星が見えない、月も見えない、漆黒の空がそこにある。明るい大地がそこにある。逝け、煉獄の深くへ……導け天、の……~~~っ!」

 あぶな!魔力の圧縮はさすがに無理がある。体が潰れちゃう。

「炎よ、地の果ての氷の門へと!不全なるものに救済を与えるは、エンジェルジャッジ!」

 セイントジャッジとかいう対象に何が何でも無理矢理攻撃する聖癒属性魔法のアレンジ。ほぼ全属性からんでるから使える人多くないかも。わかんないけど。

「一匹生きてる…正義よ、光よ、己の尊厳がため敵を貫く祝福と聖光の剣たれ!」

 いつもの剣。聖女だからかいつもよりキラキラしてるけど。

「すっご…」

 体を癒やそうとする力がすごくある。今特に傷を負っていないからか力がたまっていく。

「なんかこわ…」

 まぁいっか。フォローしてくれる人がいないから、なんとか拘束しないと。

「風よ、止めろ」

 雑すぎるけど、以前に比べればずっとましな効果が出る。

「雷に問え。人殺し、皆殺し。死ねないのに、殺して、死ねないとはなんと愚かだろうか?滑稽だろうか?罪を問え、問え、それは悪ではなく、罪の証明だ。裁きを受けよ、テンペストパラライザー!」

 広範囲にまき散らした。……逃げるとは思ってなかったけど結果オーライ。

「はぁっ!」

 一度切った程度ではさすがに死なない。

 なら何度でも、とかできるように動きを止めたのでやれやれー!

「見つけた」

 あのとき見た、完治した傷跡。

「そうか、私たち、普通な人間、としか見てなかったんだ」

 治療は、本人の遺伝子を元に行われてる…なんだっけスターリン細胞?とかでの治療だっけ?

「普通じゃない。わかったよ、よりいい治療の理論が」

 実行できるか怪しいけどね。

「でも考えつかないわけじゃなさそうなんだけどなぁ…」

 科学力、そんな離れてないよ…ね?

(叢那です。そんな離れてないのは機械たちが暮らす集落くらいのものです。あんな技術そうあってたまるか。科学力は)

 なんか聞こえる気がする。

 ………………………………………………………………………………。

 気のせいだね。よし!

(いいんだそれで…)

「圧縮できれば簡単そうなんだけどなぁ…」

 見えだしそうな、そんな星。少し、急いで帰らないと。

「空よ、その命の元へと駆けよ」

 転移して、帰ることにした。

スターリン細胞…「某細胞はあります」とかのあれ、そのまま書くと問題かもしれないからちょっと変えてスター細胞にしようと思ったけどかぶりが怖くなりまして。あ、スターリンならいいやろ決定、というお頭の悪い理由で出来た明らかにおかしい間違い。


最近は全体的にメンタルが崩壊して楽しい日々です。ということで後書きの会話はお休みになります。といっても次投稿するときにまともだったら復活するから理由を言う意味が薄いのですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ