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秘匿されし館への探索者は、本当は誰なのか

「それでは最悪の場合、殺霊の条件がわからなくても、コーキ君とシャリア君を懐柔してしまえばいいのですね」

「そういうこと。ってかシャリアは精神的には女性寄りの中性だからね?」

「そういえば聖女なのでした」

 こんなやりとりで道化にすべての報告をし終えて。

「事実上の勝利、ですか。というわけなので私の管理してる軍は撤退しました」

 今、戦争は無意味に完結した。

「もう潜入と窃盗で完結します」

 もう、最悪宝珠とあの子たちだけでいい。

 ……にしても、コーキか。

 ―――「おまえ、いつから神になったんだ?」

 いつか聞かれると思ってたけど、聞かれなかったな。どう答えるかずーっと悩んでたんだけど。

 いやまぁ、この世界の神のこと知らないようだったからそれでもおかしくはないけど、なんかしっくりこない。

 まぁいいや、余計な考え事はやめよう。

 後は大人の女性らしく、優雅なティータイムを過ごしましょう。

 その後でせわしないOLらしくデスクワークするんですけど。

 うーん、後このノリでなんて言う?

 あ!ぁ天っ才な女優らしく、今のうち台本でも読み込んでおきましょう!

 ……。

「ねぇ、私これでも混沌の神なんだよね」

「そうですね、貴女は、世界を滅ぼしてでも人々を生かそうとする、たちの悪い邪神で、人を導く先導者です」

「そっか、ならさ…やっちゃだめかな?」

「?」

「あの女、ほっといてみて」

 ……あの魔女さん、戦争したくてしてるまであるもん。

「……あの方の願いは、炎帝への復讐と、殺人願望の発散です」

「もう相容れない、と」

「きっちり、彼女から手を引くと本人に言い切りましょう」

「轟呑王はいいの?」

「どうせ否定しません」

 ……予定より早すぎるけど、戦争から主題も離れてる。

「私としては、終わらせていいレベル」

「となれば、予定を早めて侵入させましょうか?」

「よろしく」

 どうせ聖女の捜査はむしろ予定より遅くなるだろうし。

 もういいよ、シナリオ通りじゃなくても、うまくいくだけの仕込みはある。最悪、変な状況で目覚めてくれるぐらいだろうしね。

 ………早く異変にでもなられたら困るから、直に出てでも潰すけど。

「せめて、極致は使ってもらわないと困る」

 その先に行けるかは、私も知らん。

「クーシャとヨリヨシは失敗作だったけど」

 加護の付与に失敗した理由が私がまだ生きていたからだとはね。悪いことをした。


 図書館に来ました。

「昨日は疲れた…」

「はしゃぎすぎだろお前ら」

 ほぅ?ブレイザもはしゃいでましたよね?

「さて、調べるよー!」

「あいよ。主題は?」

「神様、かな。あとどこかであの変な魔法に関するワードがあったらすぐ教えて欲しいな」

「任せとけって」

 ま、どーでもいいや。そんなことより知らなくちゃ。

「さてー、捜索開始!」


 神様の本を読み漁る。

 神様は、代替わりする死のある神と、代替わりしないシステム化した神の二種類いる。

「もうこの時点でよくわかんないなぁ…」

 めげないしょげない考えない!

 いや待って、ちゃんと考えよう?

「神様…代替わりってことは役割分担があるってことだよね。多分なんとかの神Aさんならなんとかが分担なんだろうけど…」

「えーさんのところは元々人間だぞ?多分みんな」

「そうなの?」

 なんか分厚そうな本を必死に持ちながらいっている。の割には声が相変わらずな感じ。

「ただみんな、神様になる過程でとんでもない絶望を経ているような……」

「えっ……?」

「例えば煉獄の神サラは、炎帝と呼ばれる女だったとか」

 別の本を引っ張り出して語り出してくれた。

「炎帝は聖人のようなもので、役職ではないが…役職としての権限を彼女がいた国では持つらしい」

 本の題名は戦争報告:烈熱帝国アイスボルケーノ大内戦。

「内戦…サラさんが仕掛けたのか、仕掛けられたのか」

「仕掛けた方だ。ある日代々皇帝の座を継いでいた家系に国から追い出されてな、キレて反乱」

「それはまた…」

 なんかやばい経緯。追い出されて怒るのは自然なことか…な?

「でも、こいつは強すぎた。自分の守りたかった人たちごと悪魔を焼き尽くしちまったから、その炎で自殺したんだと。その後は神になった…までしかねぇや」

 その先が気になる。だからと言ってないものはしょうがないことは変わらない。

「最後は煉獄の業、神の魔法を使ったってあるけど神の魔法って何だよ」

「レンゴク…煉獄!なんか聞き覚えある!」

「なんか…もっと具体的に頼む」

 でも、多分思い出すほどのことじゃない。

「とりあえず神の魔法、……もしかしたら極致ってやつかも」

「なんだそれ」

「戦争の開幕でたくさん消し飛ばしたやつらしいよ?セリーナさんいってた」

 お兄ちゃんにいってた気がする。正直気にしてなかった。

「お母さんじゃないの久しいな」

「シェーラの手前そう言ってるけどお母さんって感じはあんまり」

「まぁいいや。とにかくいい知識手に入ったか。正直もっと早く思い出してほしかった」

 ごめんね?

「謝らんでもいいぞ、別に何か悪いわけでもないし」

「先回りされた…!」

 二人で苦笑する。

「探すよ、気をつけてな」

「何に?」

「そのうち崩れるぞ、その本」

「あ、うん…」

 今は大丈夫。

 その後はしばらく読みふけっていた。


 今の成果!

 神の極致の情報を思い出した。でも「神の」と「極致」がかみ合ってない。

 煉獄の情報ゲット!それでゃけ。

 典型的で天啓的なかみかみゅ叢那でした。

スマホの充電機能がいかれて不便な今日この頃。

「おまえスマホ持ってなかったんじゃ」

「そうなの?スマホって何?」

見せる。

「私の言葉が文になってるー!」

「メタ過ぎる」

後書きなので許して。


投稿自体は別の機器も使えるので影響しませんが、バックアップの面で問題があるのでアカウント消失時今回以降が復元できないかもしれません。

それに際して補足ですが、アカウントを消してしまったり消えたりしたら作り直して同じ名前の作品で投稿し直すつもりです。(多分今のところこのサイトでの予定)今のところはですが。

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