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地獄的なやつで働けど

2/2

 就職先が決まりました。

 なんて冗談を言いましょう。

「足の治療だ!いぞげぇ!」

「神聖なる光よ!」

 修羅場だ。

 多少優位に進もうと、その程度でこちらの陣営の誰もが傷つかないわけがない。

 重傷を負えば応急処置をもらい、後ろで本格的な治療を受ける。

 その、本格的な治療を受ける後陣がここ。

「…これは、もう無理。腕が死んでる」

 今シャリアの前にいる男は、右肩を撃たれ、左目を貫かれてていた。

「左目だけでも…なんとかしてみせる。正義よ…光を視覚を景色を色彩を、その片翼を失いしものに返すだ、それをもってして空間を理解させよ!天命よ、治癒の杯よ、運命を砕く聖剣よ、我が意の前に顕現し、奪い返せ…!!」

 シャリアにしては珍しく、はっきり感じられる量の消耗。

「あ、あっ、おお……!」

 なんとか視覚は取り戻せた様子。

(「白くきらめけ悪魔の牙。邪滅よ、その死を喰らえ」)

 邪滅の応用で痛覚を与えず腕を切り落とす。ちなみに詠唱の仕方変えてみた。

「止血。調整」

 血だの何だのいろいろ整えるのはほかに任せることにした。

「ごめんなさい」

「……あー、ありがとよ」

 感謝の言葉を送られる。そういえば麻酔って概念はどこにあるのかという頻度で意識があるまま行われるのだが大丈夫か?

(「私はた」)

(「無理しろ、というのも悪いが、それの善し悪しを気にするな」)

 正しかったのか。それを気にする余裕はない。

 だが、常に全力で取り組まなければいけない。

(「何でこうなったのやら」)


 回想には入りません。


「なんか今ひどいこといった気がする」

「目が覚めて一言目でそれ?」

 幼女しかいねぇ。

「他は?」

「表出てる」

「戦況芳しくないようね」

「ええ、あっち死人が出ないもの」

 頷いておく。こちらも死者の情報はない。

「死人は出なくても前線に出られる人の数は減ってるわよ?」

「それはそうだけど…犠牲が多い」

 憂いているような目。

 珍しいものを見た。

「…後ろ、動かすべきかしら?」

「む、むむ無理じゃないかひら?」

 後ろの魔竜について言及したらこれである。からかい甲斐のあるやつだ。あっちからすればたまったものではないだろうが。

「そうかなぁ…まぁいいや、喋りすぎたかしら?」

「多分大丈夫じゃないかしら?じゃ、また後で」

「うん。お休みなさーい」

 私は私のやることをしよう。


「…今日の午前は66名です、お疲れ様です」

 暗にまだ働けという目の前の人。

 別にこの人を悪いというわけでもないが…シャリアの精神状態を思うと勘弁してほしくはある。

 まぁ…この子がなまじ能力が高いから働いてもらわないと困るのだ。

 この魔力量なのに尽きないものね。精神をすり減らしていることは代わりというには重いが。

「前触れもなければ温情もないなぁ?全く」

 教皇がやってきた。何故だ。

 というか愚痴と皮肉をまとめていってるのか?

「ふむ…その子は」

「今から休憩です」

「休憩…まぁいいか。明日話をしようか」

 何か話があるようだが、特に緊急というわけでもないらしい。

 また餌付けかな、とも少し考えたがそれは置いておくとして。

「…休む」

(「昼ご飯」)

「いらない」

(「…そうか」)

 即答された。相当きてるな。

 戦争による負傷者。多くて当然だし、傷ついたら死ねなどといわないのはどこでも同じだろう。

 だから帰ってくる。帰ってきたら治療する。

 ……この仕事が尽きるのはいつになるかな。シャリアが耐えられるかな?

(俺が不安がってちゃ世話ねぇか)

 ちなみにこの仕事は週3です。

 多いのか少ないのか。

個人的に超展開を迎えてきました。

そもそも原案で特大のフラグを回収してなかったせいですが。

「じー」

「じー」

…なにをみているのかさっぱりですね(言い訳)

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