表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/182

夏は暑いから

受験するってタイミングで音ゲーを始めた人です。素人ですからノーマルでロクにコンボがつながりませんが。押しっぱのやつの扱いがまじで難しい。

「作者の音ゲー事情なんぞ知らんがな」

「ここに出してよやりたいから」

どうでもいいですがシャリアすごく音ゲーがうまそうな印象を持ってたりします。

 5月のうちから行われている恒例行事的なものがある。

「氷大袋で8くださーい」

「はーい!氷よ、集まれ!」

「氷よ、形となれ!」

 エリシアとシャリアが氷を作り、二人が入れるほどの大きさの袋に敷き詰める。というか直接中に作成する。

 見ての通りの氷の配布である。

(以下略…さない)

 子供たちが頑張る恒例行事となると、何でだろうか、色々やっていてもまとまりがある事柄のように感じられることがある気がする。

 よく考えると、配布する必要があるほど氷が足りなくなったりするのだ。つまり商売が興る余地がある。しかし実際はこの通り無償で配られている。

(「前までなら商売が発達してないなぁ、と思うところだが」)

 実際のところ、表ではほとんど商業が発達しないよう制限されているのだろう。

 もしくは有望株を引っこ抜きすぎてるだけか?

(以上略…さなかった)

 こんなことを考えるほどには暇だ。仕事がない。

 もうシャリアですらこれをやるのは三年目。仕事が非常に早いので、出る幕もない。

 氷を作る手際はシャリアの方が上だ。

 それ以外をやろうにも前に氷の壺を作ったこともあるが、あれがせいぜいである。腕を作って動かすといったことはできない。

 属性という概念が物質を伴う印象がないのが、それらを難しくしているのだろうと思っている。ヨリヨシやシャリアにはそれが無かったのだろうか、とも。

 雷電の槍やら聖癒の剣やらよく作れたものだな、と今はすっかり感心している。感心している間には大きな袋10袋ほどに詰め込みを終えている。

 今日は外部から作成に参加する人がいつもより少ない。

 いつものおじさんも休みのようだ。あの人は昼起きも珍しくないので午前中に来ないのもよくある話だが。不健康だから太って…いや、やめておこう。とてもとてもよろしくない。

「氷…かぁ」

「ん?」

 シャリアが何かぼやき始めた。

「そろそろ夏かな」

「そうだね」

 夏の始まりが近い。

 雨はまだ降りそうにないが。


 大体、雨に降られて終わるこの氷配りは今回夕方まで降られることなく続いた。

 そのせいで。

「zzz」

「うあだー」

 シャリアは寝て、エリシアは頭を抱え呻く。

 完全に潰れている。そんな二人がいるリビングでメルシャンは不安そうに見ている。

「どうしたの?」

 机の下からアリカが出てくる。

「どっちも寝てるし、エリエリも読めない」

「メル姉も疲れてるんじゃない?休む?」

「いや私何もしてないからね?あ、セリ姉もこんなだからチューンと夕食作ってもらえる?私は洗濯するわ」

 たったと去って行くメルシャン。

「暑いからいやなんだけどなぁ…」

 どうしても暑くなる料理を押しつけられたように感じてぼやきながら、チューンを呼びに行くアリカであった。


 今、シャリアの夢の中にいるらしい。

 シャリアは飛び回るステーキに囲まれていた。

 why?

 シャリアはそれを捕まえては食べていた。それはそれは、美味しそうに、な。

 気がつけばステーキではなくプリンがゆったり動いていた。

 あ、これはカメかな?とか現実逃避するレベル。

 しかしこちらは取る前に溶けた。シャリアがしょんぼりとしている。

 …溶けた?え、溶けたの?

 今度はなんか色のついた液体がやってきた。シャリアは魔法で氷を作り、その液体をかけて食べる。

 これはかき氷のシロップであるようだ。その発想はなかった…!

 夢ってすげえな。何でもありだ。

 シャリアはたくさん食べられて幸せなようです。しかし、そこにやってくる一つの不穏な陰。

 そこに現れたのは一匹のドラゴン。そういや絵本にドラゴンいたなぁ。

 そのドラゴンはシャリアに顔を近づける。そして舌で捕まえ…。

 ポン、と上にのせた。そして始まるのは空の旅。そして遠くにコーンスープがあふれ出てるようにしか見えない山が現れ…。


「うーん…なんかすごいおいしい夢だったなぁ」

 そうですね。

「そ、そう…」

(「俺も今起きたとこだ」)

「あ、コーキも起きたの?」

(「おう」)

 夢を共有したことはいうべきなのだろうか…?

 重要度の判別がしにくいな…と、このときは思っていた。

「まだ疲れがとれてるわけじゃないでしょ?寝てな」

「うん…」

 シャリアはまた突っ伏す。とはいえ今度はすぐに眠りにつくわけでもない。コーキも同じだ。だからと言って、メルシャンと話し込むわけにもいかない。

 大人しく眠りにつく前に、引っかかったことを考える。

 貫け、届け、向かえ、走れ、流れよ。

 規則性のある唱え方、画一的な魔法を使用していたことを思い出す。積み重ねられた効率的な詠唱があるのなら、自分たちの使っている魔法は非効率的なのか?

 また、やたら使いやすかった魔法。

 こっちは逆に、独創的な魔法の方がよいことを俺に感じさせた。それは、果たして本当にそうなのだろうか?

 ふぅ。考えてると…

 カラン、と音がなり、シャリアが頭を上げると、そこにはコップに入った氷水が。

「飲むならどうぞー。見てるだけでも涼しいよ」

「うん、ありがとう」

 確かに体が少し熱いか…?いや、子供だからこんなものか。

 眠気の中、二つの人影を見る。

 一つは白く、小さな。

 一つは赤く、笑う。

 俺は…黒いな。って、自分が見える?

(「……寝る」)

「起きてたんだ…ねぇ」

(「うん?」)

 聞かない理由が何一つない。

「この世界…ステータスみたいなの…あるんじゃない?」

(「どうした?急に」)

「見る手段があるように感じて、さ…」

(「そうか、今度試してみるか」)

「わかった。…ごめんね、急に。おやすみなさい」

(「ありがとよ」)

 ステータス的なの、か…。

 有るのかねぇ?あったとしてもレベルとかで成長する代物ではなさそうだが。

 あ、いや、殺せばレベルが上がるとは限らないか。

 そう考えると、確かにあってもおかしくないか?

 直感的には物理で殴るのが出来そうな感じではないんだが。ネジェルとかも変な身体能力してないし。、人間の枠を外れることはあまりなさそうだ。

 でも、それって脆すぎね?

 あー、いや、魔法は魔法同士で相殺ができるのか。

 となると…暗殺するのは可能なら物理の方がいいのか?

 後こっちは奇襲対策をしておくべきか?

 相殺能力は魔力の量でほとんど決まるようだから、先に唱えておいてそれで代わりにする…ってのは大事か。それなら魔力効率が仕事をするからまともに守れそうだ。

 何を警戒しているのやら、とどこかで呆れている自分がいる感じがするが、気にしないでおく。

ちなみに音ゲー入れてからこちらの執筆の調子が上がったので多分一時的に投稿が速いペースになります。

「何なんだこのアマ…」

「口が悪いよ」

「反省する」

過去の再編は範囲が広がりました。一応元の範囲、1から4はできましたが…。

「ごめいわくをおかけします、でいいのかな」

迷惑というかうざい感じに思われる話なので少し違うかと。


改めて、申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ