二度目の追体験 前日譚で15の停止
しばらく予定があるので次の投稿が遅いかもしれません。
そのときは申し訳ありません
メル姉がいるらしい。
ここはいつなのか分からない。というか追体験をいつ始めたのかすら不明瞭。
前半は私の記憶ではないからなのと、後半は何でだろ?
(「いまいち自信がないが、恐らくはクラウス自体がこの世界の人間でない」)
お兄ちゃん以外も、という前提のようだが、何の話なのやら。
(「恐らくだが、シャリアと記憶を一部共有しているってことは、魂が混ざってるんじゃないか?」)
メル姉の前でいろいろ考えてお話ししている。
「それって、私の汚染みたいな?」
(「汚染?」)
「私の魂は不安定らしくて、生まれつきの病気みたくなってるの。このままだと魂がなくなって人型の魔物になる」
魔物っているんだ?
(「魔物?」)
「コーキはさっきから単語だけだね」
(「まぁな」)
あ、魔物は知らないけど化け猫ならぬ化け虎にはよく会ってるね。同じネコ科なんだし大して問題ないよね。そうじゃなくて、あれらが魔物っぽさそう。
多分このときもそう思ってた。
「シャリアちゃーん!助けてぇー!」
そのときアリカが助けを求めてきた。あ、これって!
「何があったの?」
「えっとね、ソルトがいじめるの」
ソルトの抵抗。
「コミュニケーション大事ねぇ…私がどうにかするわ」
そもそも私お話してるだけのつもりだったんだけど。
「え、でも…」
(「でももデモクラシーもないのです。」)
「そうそう。…デモクラシーって何?」
「抗議デモ」
「うん、わかんない」
うーん、何ていうんだろ?
(「えっとデモクラシーはデモで、」)
「ふむふむ?」
しばらく説明が続く。
(「デモクラシーがデモなの、えっと…そうだ、デモクラシーを略したのがデモなの!」)
「ああ、そういうことか」
やっと納得させられた。
「ソルト…」
「「あ」」
やらかした!
説明に疲れたので私は寝ています。私が寝ている間もお兄ちゃんは起きていたのね。おかげか、追体験中の私の意識はそのままである。
さて、少しばかり待っていよう。
この日はどうやって起きたっけか…?
(俺は覚えてるんだよなぁ)
えっ?
(一応会話できるぜー)
すごいね
(部分的にだけだけどな)
そっか、でもすごくない?私、さっきは話そうともしてなかったよ?
(まぁ、そうだろうな)
話せること知らないもの、当然よ。
(そろそろだぜ)
その言葉に私は身構えた。気分だけの話ではあるけれども。




