残酷な赤子の実験
連日投稿三日目/四日
良識の無い言動が強く見られます。
これからも度々あるので、ご注意ください。
「餓鬼だけか」
男が言う。
「………」
絶賛泥棒侵入中です。
少し、赤子としての自分を眠らせることにした。おやすみー。
「餓鬼にしては鋭い目だなぁ」
泥棒だ。犯罪者か。
うーむ、どうするか?殺すか。問題あるかなぁ…?うーむ、分からん。電波の受信を試みる。
初心者でもわかる異世界講座。やってみてから考えろ。どうせお前はチーターだ。
あ、だめだこれ、当てにならねぇ。ってかマジで電波受信できたよ?何で?あとチーター呼ばわりしないでよ。そんなに転生前のを悪用……まだ、してないはずだよ?
まぁいい、難しく考えるのももう面倒だし、言われた通り殺そう。
「あー!」
燃え尽きろ!
ごう、と燃え上がった炎が目の前の人間を焼き尽くす。
火は使えるねぇ。
さて、ただでは許さん。ではまずおかーちゃん(笑)の使ってたとおぼしき性質の魔法で治療する。
あ、火も消えた。延焼しなくてよかったー。ということで(?)幻痛を与えてみる。
「ああああああああ!!」
痛そう。痛そう。……人のすることじゃないなぁとは思うんだけど。こいつに人権保障されてなさそうなんだよなぁ。
「ふぇえ、ふぇえー!」
ああー、起きてたぁー。まぁいいや、泣いといて。うるっさいもんこの男。
というか、こいつが離れてから攻撃を始めるべきだったか…?
まぁいい!風で切り裂く!
「ぎゃ」
服だけビリッと。
むむむ。弱っちいな。練習すれば強くなるかもな。てゆうかよく服が無事だったな。さっき全身焼いたぞ?
まぁいいや。
アイス!
「がはっ」
みぞおちに決まったぁ!やっておいてなんだが怖いな。
さてここまでやってみて、はっきりしてるやつの方が使いやすい傾向?を感じる。
今のところ楽な方から、火、幻痛と氷、治療と風、盲目。…あ、そうでもないや。特に幻痛。
あ、ちなみに盲目は幻痛の後に試みたが、上手くいかなかった。
何でだろうか。適正とかあんのだろうか?
あ、ちなみにさっきの泥棒のせりふ、あってると思うけどもしかしたら違うかもって疑ってる。
また治そうとしたけれど、だめだった。むしろ悪化した。
なぜ?火と氷の違いは…ん?火?
あー、忘れてた。この治療、水魔法だった。
「あ゛ーーーーー」
だが頭がきつい。軽く自分の頭を治療して、殺るか。
氷水!はい、心停止。おしまい。
親が帰ってくる頃には証拠も消せるでしょう?
罪には報いを。この世界は法整備されているようには思えないからな。
…あ、水魔法で頭治療してた。…機会があれば外でも試みるか。
思考整理。
はじめの一言は私を見ていったことより、子供を意味する。
包丁の刃の鈍さに対する愚痴と同じ単語の存在より、鈍さ、鋭さに言及した可能性。
また、目をじっと見られていた。
口調は独白に近い。少なくともこちらに向けたものではない。
と、思う!
zzz…。
うーん、起きたら夕方かぁー。
この男を適当に転移。えい!
「うわぁーー!親方、死体がぞぐぎゃっ、痛ぇっての畜生!」
あぶねぇ、いろいろ危ねぇ。どっかで聞いた台詞だよな。ロマンチックさが欠片もないが。
細かくてもうっとうしくても言おう!―――後悔はしてない。してるわけがない。
あれ、話がずれてるか?
まぁいいや。
いいだろう?
外の騒ぎを聞き流し、結局また寝ることにした。
シャリア自身は起きてないようですし。
とりあえず、幻痛並に使いやすい転移ってすごい。
zz…ぐがー。
お母さんの母乳の出がわるい。しかもお母さんからの匂い。
…………気にしないことにしよう。
にしては稼げてなさそうやな。火傷のせいかい?
また出来たらどうするつもりだろうか?
それらはどうでも良いか。
さて、と。軽くやけどの治療をしてみる。
光よ、癒やせ。
ってね。
母親のやけどの痕を見る。お、すこーーーーし治ったな。
よかったよかった。…のか?
やっぱ光でも治療できるな。何となく治癒は光のイメージがある。神聖属性とかあるならそっちの方がしっくり来るのだけれど。
試す気はとりあえずない。余裕があったらやってみてもいいかもしれないが。