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理解しなくてはならない事

テスト期間中に投稿する馬鹿is私。

英文法的にはIt is私toテスト期間以下略。


どうでもいいですね、失礼しました。

でも書きたかった。

 今日はパン。みんなで作ったらしい。やりたかったなぁ。

「あんパンおいしい」

「よかったー」

 エリシアお姉ちゃんお料理すごい。そういえば呼び方何年も統一しようとしてないなぁ、まぁいいか。

 ……やりたかったなぁ。寝てたからなぁ。

 寝てたといえば、さっきの件。私は魔力量が少ない。らしい。

(「まぁ、俺らしく説明するならあれだ。最大の魔力Pはくそ低いけどINTがバカ高い奴って感じ?ついでに魔力P消費三分の一にでもしとけばいい感じ」)

 お兄ちゃんはそう言っていた。さすがによくわからない概念を前提にされると、私に正確に伝わらない。お兄ちゃんとしては、意外とわかってるじゃん…、って感想らしいけど。

 その当てにならない話と、私の感覚でつかめたことも合わせれば、私の対処法も大体はわかってくる。

 魔力を増やすか、消費を減らしまくるか。要はそれだけ。

 で、そのためにどうすればいいやら。

「ねぇ、ソルト?チョコレートは怖くないからね?」

「黒い食べ物なんてない………」

 え、何で怖がってるの?チョコおいしいよ?

「ほら、前にあったじゃん…黒焦げ……」

「あーそれか!」

(「メルシャンがどじって頭打って気絶して結果黒焦げになった卵焼きを無理して食べた大事件!」)

(「説明乙」)

「二人ともひどいよ……」

 まぁあのときはいろいろあった、らしいし。

 らしい。覚えてない?

(「この辺のことさ、さっきいった分しか覚えてないんだけど、そこに絞って思い出せない?」)

(「シャリアの記憶は無理。俺の記憶の追体験としてなら可能だぜー」)

 おーけーおーけー!それだけでも思い出せるだけ思い出せるでしょー!

(「おーけー!それで行こうよ!」)

(「了解だぃ!」)

「…っつ、あっは、あっははははははは!!」

 ノリノリで宣言する二人。それに対してメルシャンが爆笑。

 端から見たら可笑しい子。


 さて、食事が終わりかけの頃。

「むむむ」

「ぐぐぐ」

 ソルトとリブが向かい合っていた。ミルクパンの最後の一個をかけて勝負を始めようとしている。

「「じゃん、けん、ぽん!」」

 ソルトはグー。リブは……チョ、キ?三本指を出していた。

「えっと、それ、何?」

 シャリアがつい突っ込んでしまった。

「こ、これ、は、パーだよ!パー!」

「……どっちかといえばチョキのような」

 慌てるリブと純粋な疑問による発言をするソルト。

「三本だしねぇ……」

 二本のチョキと五本のパーではチョキの方が近いが。

「元々パーを出すつもりだったから余計なんとも」

 メルシャンマジ便利。

「じゃあパーでいいじゃないか」

 その当たり前の結論に至るまでどれほどの時間をかけたのか。

 全く、何をしているのさ。

「何を考えてるかまでは読めないにしてもさ、間違いなく五歳児の考え事じゃないよね」

 あのミルクパン戦争には飽きたメルシャンに心の中をじーっと見られていた。多少わかるのがすごい。

「あれ?五才?あっ、さっきまで二才だったから忘れてた」

「ああ、追体験…」

 影響大きい。やり過ぎて夢と現実わかんなくなったら死にそう。主に自滅で。

(「自めきるまた(←意味不明なんだけど?)じゃないからここ大事。」)

「何で部分的に漏れてるのさ。あとカタカナのメ、ウッドの木、部首のるまたでしょ?殺すの殺のこと言いたいはず」

(そういや書き言葉は日本語と同じだったな…)

 基本的に会話になってない会話をするのがこういう変人の基本。何でこうなるのか。

「何となくさ、見当がついてきたよ?」

「え?」

「心を読めない理由」

 ま、秘密だけどね。

「はぐらかしに来そう…」

「当たり」

 お兄ちゃんとの会話以外は、基本私も心の中は日本語そのものだからね。だから分かるわけがない。知らない言語で構成された知性を。

 あ、これって!私、賢く見えるんじゃない!?

(「唐突にすまないが」)

(「!??!?」)

 いいい今の聞こえてないよね!!?

(「さっさと聞こうぜ?」)

「そうね、そうした方がいいよ」

 そう二人に急かされるので。

「分かった」

 渋々了解したのであった。

 私の中では、その疑問はもうどうでもいいのだけれど。

 あ、メロンパンが一番おいしかったかな。

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