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序章の終わり、なおかつ始まり

ちょっと事故って早めの投稿です。

次が書き始めてない上この時期かなり忙しいので大分遅れると思います。

(「もう傍観してる。しばらくは自分で考えろ」)

(「分かりました、よー」)

 私は一人で頑張る。一人で生活できなければならない。

 常にそばに居るからと言って、全てを頼れるわけではない。彼の知らないことは私も知らないのだ。ほぼ全てにおいて。

 さて、おじゃましまぁーす!

「おお、マジできた」

「……なんと、前に見た幼子ですね」

 その女の人には見覚えがあった。

 この人は。こちらを見ていた。


 どんな子かと思えば。

「どうもです?」

 どう見てもあの時の幼子ではないですか。

「どういったことなのですか?」


 その女の人は、そう隣に聞いた。

「はてはて、本人に聞いてくれや」

 そうやって押しつけて去って行ったけども。

 めんどくさいなぁ。

 まぁ、傍観すると言った矢先だ。少し黙っておこう。

 二人はテーブル席に座る。

「私はシャリア」

「ふむ……私はセリーナ。セリーナ・アンノン」

 アンノンってどっかで聞いたな。

「ふぇ?エリシアって女の子と同じ?」

 そういえばシャリアには名字無かったっけな。だから分からないか。

「ええ、教会の者ですから姓を持っています」

 ふぅん。

(「家族で同じのを名乗ったりするんだよ」)

「ああー、ありがと」

 っと、口出ししてしまったか。

「………誰と話しているの?」

「これ」

 シャリアは自分の左腕を前に出す。そこにはただ白い肌があるだけだが、それでも多少は伝わったらしい。

「……そう」

 彼女の声は、悲しみよりも怒りがあった。何かあったのだろうか。だがそれ以降、その怒りを見せることはなかった。

 一体何だったのだろう。

 結果として、シャリアはその女の人のいる教会で住むことになった。当面の目標は聖女となること。

 序章の終わり。俺が加速させ波乱を与えた日々はここで収束し、ここからはシャリアの物語が、彼女自身の思い描くように綴られてゆく。

 時は三年後。彼女が五歳になったときである。

11/23

誤 結果として、シャリアはその女の人のいる教会で

済む

ことになった。当面の目標は聖女となること。

正 結果として、シャリアはその女の人のいる教会で

住む

ことになった。当面の目標は聖女となること。


誤字報告に心から感謝申し上げます。

反応が来てくれて本当にうれしいです。さっきホラー物みて心細かったのでなおさら(そんなことを誰が知っているのやら)。

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