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才能の存在という名の道しるべ

もう貯蓄しきれなくなったのでここから本当にいきあたりばったりになるかもです。あらすじだけは途中までたっているのですが。

相変わらずどこへ向かっているのか。

「話を続けよう」

 正直シャリアにはよく分からないだろうか?先ほどから話しについて来ていないようだが。

「その才能。聖癒の力の果てにある者は、聖女と呼ばれる」

 聖女、ねぇ。

「この世における聖女とは、魂の汚れをそぎ落とし行き着く果て。最も清浄なる者」

 ふぅむ。

 この後も語る。

 彼女らは聖なる高みの者たる教皇、聖なる素質の果てたる聖人と対をなす、邪悪の高みにある商兆、邪悪の素質の果てたる殺霊を導いている。

 教皇は国の行く末を定め安泰へと導き、聖女は民衆を導く柱として心を守り、商兆は財界を牛耳りながら秩序を保ち、殺霊は悪人を殺し非合法で国を清める。

 教皇と商兆はトップとして必要な力があり、また賢さも求められる。聖女と殺霊はそれぞれ清き善行と断罪の正義感をもって、魂の汚れを消し去った者全てをまとめて呼んでいるらしい。

 そして、シャリアと俺はそれらの全ての素質を持ち合わせているらしい。詳しくはシャリアの聖癒の素質と邪滅の素質、俺の異界からの知識とそれの多くを使える知能がそれに当たる。

 この知識はシャリアの成長によって、シャリアの知能に大きなはアドバンテージが云々。性質上、教皇と商兆は一人しかなれないから、他より優れているに越したことはないらしい。

「才能、かぁ」

 シァリアが何を思って言ったかまでは分からない。

 だけれども、何か思うところがあるらしかった。

「さて、もうよいか」

 もういい?何の話だ?

「どちらかまでは知らないが、迎えが例の店に来ているぞ」

 迎え、例の店。ああ、昼に来いってそういうことか。

「ああ、これからの話は純粋な占いだ」

 ………つまり?

「つまり、どういうこと?」

「私の勘だ」

 そう言えば占うって話だったな。

「おそらく、聖なる者だ。お主は聖女にまず成れ。その頃には道を定められるようになるはずだ。クラウスよ、まずは……」

「違う!!」

「むぐ?」

 ん?シャリアどうした?

「お兄ちゃんを物みたいにクラウスって呼ばないで!」

 あ、うん?えー?おーい。

(「どうゆうこっちゃ?」)

(「いや、わかってよ」)

 えへ☆…………ごめんなさい。

「むぅ、そうか。そうだな。多くの者にとってすれば、クラウスはただの道具。しかし、嬢ちゃんにとって彼は、兄であり、つまりは同じ人。すまんな、悪いことを言った」

「あやまって」

 俺にかよ。めんどくさ。

「………今言ったと思うんじゃが。とゆうか、そちらさんも言われなきゃ気づかんかったと思うが」

(「それと、単純にめんどくさいからやめてくれ」)

「むー、分かったぁ」

 むくれているらしい。見たい。超みたい。

「光よ、世を移せ」

 おお?

「ほれ」

 そこにはむくれているシャリアの写真が。

(「かわいい」)

「うわぁあぁ!!!???ひどぉい!!」

 そんなやりとりがあったとか無かったとか。

 そしてそのほとぼりが冷めたあと、占いの結果を確かめに(別にそのためではないのだが)行った。

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