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すでにして至る終焉

 神の極致の先にある境地。全ての神が至るそこに人の身で踏み入った存在を、もしくはその業を、終極と称する。自我の終極。


 それは、まぁ、うん。

 全部今代の教皇が勝手に言ってるだけなんですけども。

 それをシャリアは聞くことになる。それから広まることになる。

 そのうちね。



 ……予言したみたいな疲労感。

「つかれた」

「おつ」

 …おや、ノアちゃんか。

 ルーク…城塞の主(どうけ)は名乗った。

「殲滅完了を確認、自己紹介といこう。俺はシューラー・ナイプ・ビショップ」

 遠距離攻撃できるからで選出した狙撃手(おおおとこ)

「私はテギオン・ロール・ポーンよ、よろしくねぇ」

 軍団の本体(にんぎょうのひと)

「……サムタイ・ツシユ・ナイト」

 未だ武器を捨てない武士(せきわん)

「あ、私はブテス・ラツチ・クィーンね」

 この中で最強たる(まりゅうじん)は、それぞれ割り振られた偽名を名乗る。

「私はカオス・ジヨン・キング」

 この偽名を名乗るか。私だけ命名規則は同じだけど役職キングじゃない(・・・・・・・)んだよねぇ…。

 ……。

「結構遠くに部屋あるのね」

「そりゃ聞かれるわけにもな」

「もうこちらに運ぶこともないですし、この椅子も普通のに変えますよ」

 あ、道化…キャスラル・ネイト・ルーク。ってか。

「……そういやさ、キングって誰?」

「そうねー……とられたら負け、だから…」

「轟呑王か?」

「あ、そっち?娘の方かと」

 いや、メンマちゃん?それはないよね?

「その娘は見つかった時点で負けだから盤上にはにはいない」

「あー、それもそうか……お腹空いた!飯よこせ飯!」

「急だな!?」

 色気じゃなくて食い気かよ。これはまた…。いや待てよ?一時期机の上で寝てた気がするな。だめだろこいつ。

「さて、邪神の眷属でないのは邪神そのものであるあなたと、ノアのみです」

「だねー」

「本当の戦争を、神の殲滅戦争を。……人の手のみでの、極致を」

 始まるんだね。反逆が。

「と意気込んでおいてなんですがまだ宝珠来てないのですよ」

 ……沈黙が、訪れる。



「あれは偽名か」

 ムラナと名乗ったいた女が違う名を名乗ったのだから、皆そうなのだろう。

「愚か者めが」

 さっさと、魔力の神を解放しなければな。

「森羅よ、いかがする」

「うるさい蝙蝠」

 邪魔だ。魔法を飛ばす。

「ふん」

 神の魔法には勝てないと、そうか。なぜここにいるのやら。



「無理ゲーくせー」

 あれ創造神の類いなんだろ、仮にもよ?創造の神ってまんまのやつがいるらしいけど……あれは邪神扱いだしなぁ。

「おいおい、あれに挑もうって奴ら頭おかしいだろ」

 しかしあれ視点でも、魔力の神は次元が違う力をしてる。

 あれを元の世界の人間だとすれば、魔力の神は核爆弾乱射兵器。生態系壊れるぜ。

 あれに敵対する人間、正気じゃねぇ。ま、それは嫌いじゃあない。自分もここまでじゃなくてもやってたんだから、当然だな。



 こんなやりとりをしてる頃。

「うぅ…」

「あ、もしかして昨日無茶したからかな?」

 シャリアは風邪で寝込んでいた。

「何年かぶり……」

(「そうね、俺の知る限り一度だけだわ」)

 多分変わった病気はあっちほどないんだろうね。

 もしくは後でツケが回るのかもしれない。どちらにせよ大変だ。

 さて…と。

(大変そうだね?)

(「そりゃあな」)

(「風邪引いたらねー」)

 ゆっくりしてなさいな。その無意識に魔力をため込むのやめて……といっても聞かないんだろうね。

 鎖にしてため込むのが習慣化しそう。



シャリア 更新版

髪 白いロング、基本結ばない

目 オレンジ色(左目は赤の義眼)

加護 混沌の神ムラナ

所有クラウス 義眼

クラウスの魂 金平晃樹

神力適性 基準不明

独立適性 皆無

効果 魂のカルマ値観測、魔力を消費し鎖を生成し無消費で保管または魔力へ還元


魔力量 クラウスにより実質無限化

魔法適性(肉体適性)

G…聖癒と邪滅、時空と精心と日光、火炎

S…風圧、氷結と水流、地殻

A…雷電

BCなし

D…闇夜


魔法適性 (シャリア)

G…聖癒と邪滅、時空と精心、日光と火炎

S…氷結

A…水流と風圧

B…地殻と雷電

Cなし

D…闇夜


コーキ憑依版

髪 黒いロング、アップヘアー(後述)

目 赤色、義眼と同色

魔法適正 (コーキ)

G…聖癒と邪滅と日光と闇夜、精心

S…時空、火炎

Aなし

B…雷電、地殻、水流と風圧、氷結

保有特殊アイテム

黒き卯の番花(髪留め)

…名前も性質も本人は知らないが、とてつもなく強烈な経緯の代物。シャリアがそう直感的に感じた。とりあえず、商兆 との縁を示す証としてコーキのみが活用している。ちなみに髪留めの類いはこれしか持っていないので、必然的にコーキは普段使いすることになっている。


ちなみに基準

G…自我の終極へ到達し得る

S…神の極致を使用可能

A…容易に知的生物を殺害可能

B…いわゆる攻撃魔法も多少使用可能

C…生活に役立てられる(かもしれない)

D…使えないといっても過言ではない

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