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神の極致のその先の

描写が難しい。というか大分無理が生じてきていますね。

(致命的な思い違いをしていた。こいつら、神の魔法を使うとかそういう次元じゃねぇ!)

 何言ってんだこいつ。

(「こんなもんか?」)

「すっご……劣化した状態が復元した…!」

(「そうだな」)

 にしても、すごい力だ、これ。

「神の極致、か。名前負けしてないよ?これ」

 先ほどまで老人のようなしわくちゃだった体が引き締まっている。

(違うんだよなぁ…)

(「なにがだ、叢那」)

(神の極致って、神様の魔法を使うことなんだよねー)

「これ、違うの?」

(神様って、何さ?)

(「なんかどっかにいる人でしょ?」)

(「んな適当な」)

(だいたいあってる)

 どこが?

 おい、どこが大体だ?どこがあってるんだ!?

(……あのさ、神の極致って固有の名前と詠唱があるの。神様に聞こえてないといけないの)

「聞かせてないね」

(「つまりもっとやばい何かだ、と。だからやべぇこと言ってたのか」)

(そう。もうそれはもうあんたらが神そのものだよ。いやそのうちそうなるだろうとは思ったけどはえーよ!?)

 なるほどなー。うーん、俺もあの豚の時に確かに詠唱してたか。その記憶が、俺側のものじゃないのが気になるけども。別にいいだろ、多分。

「ほかの属性も今度試そう、混ぜなきゃだめとはいわれてるからちょっと難しいけど」

 あ、なんか昔適性のある属性聞いた気がするわ。

(「前にそれ関連の話聞いたことあるから後で伝えるわ」)

「ありがと」

「……そろそろいいか?」

 あ、やべ。被検体のこと忘れてた。

「いいよー」

「そうか。にしても神と会話しながらとかとんでもないことをする」

「えへへ」

 実際とんでもないんだろう。どれだけおかしなことかはいまいちわからんが。

「そうだな、帰るとするか。ありがとうな」

「いえいえー、お気になさらずですよー」

 微笑む。……絶対かわいいぞ。

「……さすがに独り言過ぎるね」

(「確かにな」)

 さて、どうするかな…。



 ちょっとだけ頭がおかしい感じ。

「叢那、頭痛くなってきたからしばらく来ないでね」

(おけ。ばいばーい)

 やっぱ少しは負担がかかるね。これ。

(「昼寝してないからじゃねーの?」)

「かも~…少し遅いけど意識だけは寝たい」

(「それでもいいかもなー」)

 ………くぅ。


 はっ!

(「くぅーとか言ってたらすぐ寝た…」)

 あ。久しぶりにこの話し方したかも。

(「お、おう。そうか」)

 もう夜ご飯作る時間かなー。

「あらおはよ」

「おはよー」

 夕食作り。

「あれ、手どうしたの?」

 手が切れてるけど。血が出る血が出るストップストップ。

「ん?あ、ほんどだ」

「気づいてなかった!?っえい!」

 うわはっや。思ったより早く治せた…。

 とりあえず、体はよし。レタスもよし!

「シャリアちゃん、ありがとうね」

「どういたしまして!」

 なんとなく、元気いっぱい。おっと、そういえば。

(「共有できてる?」)

(「今は片目だけ。無意識でやるのはまだ難しいってとこか?」)

(「うん。つなぎかたは…」)

 うーん。

「えい」

 出来た、かな?

(「出来てるぜ、ありがと」)

(「どういたしましてー」)

 そうして調理。

(「すげぇな、きっちりできてる」)

(「そう?ありがと」)

 そう言われてみると確かに、前とは大分違うかも。いつの間にかって感じだけども、お兄ちゃんには感じられるか。3年ぶりぐらいだものね。

「ふんふふーん」

 そういえばいつ歌がまともに歌えるようになったんだっけ?覚えてないや。

「ふーんふふふーん」

 さて、頑張ろう。

「あ、そうだ。光よ、正義よ、水よ、土よ、心よ、仮の肉体を作り出せ、我が兄の形となれ」

 とりあえずで分身を出す。

「それ重いからちょっと手伝って」

「あいよ」

 二人いるのは良いことでである。ふふん。



 結局割と夕食作りに加担したから結構疲れた。

 休もうと思ったら、これ、結構妙なことになっていることに気がつく。

 まぁ簡単に言うと、クラウスを展開したまま寝るのは、シャリアが寝る時以外まぶしくてきつい。

 えっとかなり単純な話、左目の義眼は共有が切れない。というか共有してるがこちら側。なので、基本的にまぶしい。

 あと、今指摘するの諦めたんだが、着替えの時だけ共有切るとかもとか無理になってる。

 にしてもあれだな。おっぱいのことは今となっては理解していそうだよな。ぷっくー、って未だ言ってるけど。

 何でここに話が至ったかというと。

「リブ大きいよねー」

「やり過ぎだよーやめてー助けてーひゃうっ」

「最後だけガチのやつ」

 というわけだ。話で察しろ、俺は現実逃避で忙しいんだ。

 特になんとも思わなくなってきているけども。それはそれで問題なわけで。

「……そうだ!」

(「お兄ちゃん、私の下着どう?」)

(「え?あー…」)

 白のスポブラと水玉のパンツ。なんか転生前でもイメージできるよくあるタイプ……っておい!?

(「急になんでよ!?」)

(「男の目線が気になってきたものでね?とくに抱きついたときのブレイザの視線の感じがかなり変わってきててさ」)

(「やめたげてよぉ」)

 不憫だなあ、おい。シャリアかわいいから役得だろうけども。にしてもメルシャンもエリシアも大分大人になってきてまぁ…。

 ……。うん。うん?待て待て待て待て?

 なぜソルトがここにいる!?

(「ソルト?」)

「えっ?ソルト?どうしたの?」

「――あっ、ごめんなさーい!?」

 帰ってった。つーかあいつも大分大きくなってまぁ。それでもいつの間にか身長差なくなってるけどな。

(「というかシャリアが大分背が伸びて来てるんだよな」)

(「そうかな?」)

(「そうだぜ」)


 すまん。このときにはソルトのこともう頭から抜けてた。

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