狂え愛の歌、の前になんか別のところに狂ってない?
GWなんだから毎日投稿してみろよと家族に煽られました。
やりません。やれません。でもGW何か予定も今のところないので複数投げておきたい。
あと、○の中身はご想像にお任せします。元の表現を明白なアウトだと思って変更し消したものです。
それから少したった、ある日のことである。
普通に数日後、でいいような気もするが。
メルシャンの親が来ました。
意外にも、結構元気そうだな?
「お母さん久しぶりー、お父さんは昨日ぶりだね」
「そうだな、その子が噂の聖女か?」
「うん!シャリアちゃん、この人たちが私の両親」
「そうなんだ。初めまして、シャリアです!」
多分娘がめちゃくちゃすぎてどうにもできなかったんだろう。
「……ああ」
「初めまして、メルシャンの父だ」
母親が上の空。どうしたんですかね。
「えへへ」
「さて……元気だけど、そっちは?」
「元気だよ、俺たちも、あいつも」
「リカロスも元気だ」
弟いたんだ。
「ふふ、かけ直してもらった甲斐はあったかも」
はて、なんかもの悲しいというか。なんか、なぁ…。
ちょっとお昼寝します。
『ふむ、確かに噂の聖女様……似ているな』
『しかし、メルシャンの……となれば』
『そうだな、この仕事を降りさせてもらうべきか……それとも』
何か、考えている?
というか、何で聞こえるねん。
……。
今のやりとり聞こえてた?
(何のこと?)
あ、うん……わかんないならいいんだ。
なんていうか、おっかないなぁ。
眠いです。寝ましょう。
「あっはは、楽しい、全部ぐちゃぐちゃ!」
…………………。
部屋から不穏な声が。
「……シェーラ?」
開ける。入る。そして見る。
「あー、楽しいなぁ」
目が、とてもとても怖い。
……あ、目の前の光景は基本平和でした。
粘土遊びのようなものか。なんかエリシアちゃんのクラウスの子、名前教えてくれなかったんだけど……まぁ、あの子が用意してくれた。が、これは…。
下おりよー。
「エリ姉、お母さん、ちょっといい?」
「なに?」「はい?」
「この前、シェーラに粘土遊び教えたじゃん?なんかシェーラがいかれた目でぐちゃぐちゃだー的なことやってんだけど大丈夫なのかなって」
二人とも固まった。そりゃあそうか。
「……お母さん、どうする?」
「おやまぁ、どうしましょうねぇ、困りましたね」
口調がおばあちゃん化してる…。たまになるよねお母さん。
「後で考えようか、まず今はこれだねぇ」
教会本部が本格主導する記念祭、そのために要求する企画とその必要行程、資源。
第一案だから、とりあえずこれでできるか?程度のものだろうけど。
「人手以外は問題ないんだけどね」
ソルトは相変わらずなのと、そもそも普段からいる大人一人だけなので、とても苦しい。
まぁ、非常駐の人なんてそもそもここにはいないんですけど。
「外の人間を雇うのが面倒なんですよねぇ……」
それだけを理由に一人で切り盛りしてると。まぁ……面倒だけどね、相当。
私含め変な人だらけだし。
「ふむむ、以前のように人手不足で提出しますか」
「そうだね」
「以前?」
「十年前もこの祭りやったんだ!」
なるほど!って、アリカだ。いやアリカは…
「ほぼほぼ覚えてないけどね!」
「だよね…」
そうだと思った。
「シャリアちゃんへ伝言……というか神託です。やばいやつが動いてる。ごめんね、気をつけて、だってさ」
「え?うん、わかった…」
やばいやつ?わざわざ言うほどに…?
それは、また別の場所で動いている。
……。
『故にこそ、貴様の手を下すことなく葬れればその方がよいのだ。そもそも彼女一人にさえ勝てるか怪しいが…』
だから策を練って、脅して、騙して、殺すんだね。
『その通り』
負の感情の増幅しかできないんだけど。ぼくの精心魔法。
『それなりに応用利くしなんとかできるさ、助言はしよう』
失敗してもどうせ深淵の神がえん罪を請け負うだけで済む、だっけ。
『その通り、しくじったらそのままお前の手で殺せ』
「うん」
行こう。愛情のために。
使いやすい駒だ。
「なぁ…輝神よ」
例の液体につけた状態で○内を――――ながら言う。これを人にやったら――死ぬが、これは仮にも神。死にはしない。加護を受けた人間の方の負荷は知らんが。
「混沌の神が今どこで何をしているのか知らんが」
あれ自身とあの眷属の小娘はかなり密接だろうに、あまり気配がない。何はどうあれ。
「殺すにこしたことはあるまいな」
お互い、案外近くに宿敵がいることに気づけないものである。




