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誤解と六名と聖女と竜

会話文が長すぎる。多すぎる。削ってもいいけど雑談してほしかった…。

「んんぅ?」

 寝てた?うわ!?

「めっちゃぷっくー」

 目の前、机の上で座って寝ぼけてるの私と背丈多分変わらないのにでかい。

 でっかい。たゆたゆ。

「やわー」

「んっ…?」

「あ、ごめんなさい」

「……うにゅ。いや別に好きなだけもめばいいと思うけど」

「お前はサキュバスか」

 あれ、ムラナの膝の上にいた?

「この娘さんすげぇな」

「どこから指摘するべきだこれは」

「すまん、わかんねぇ」

「右に同じく。こちらにもわからん」

 二人でなんか言ってる。

「誰か助けろ」

 こんなこと言ってる叢那さんが誰にも助けてもらえてない。

 そもSOSの原因私だけどね!!!!

「あなたは大きくなるかな?」

「どうだろう?」

 わかんない!

「うん、かわいい」

「かわいい?貴女もかわいいよ!」

「あ、ありがと…」

 あ、照れてる。ふふ。

「うん、微笑ましくていいね」

「この子どこから来たの?」

「義法国」

「えっ………?」

「なんか穏便にすみそうだよ。この子私の眷属で聖女だし、あの教皇はよりにもよってルールの加護持ちどし」

「あらー」

 あれ、ルールの加護ってチューン君が持ってるやつじゃ?

「シャリア、あなたからの意見が必要でしょう?」

「あ、そうだね。報告しまーす!」

「うむ、聴こう!」

 大仰にうなずきつつ、近くの席に座るおじさん。

 さて、何をどう伝えたものか。

「例のやばい侵入者と目的のものは同じみたい。ほかの種類はそろえてるんだって。意識して見たのは火炎と日光と闇夜。本物でしょう、多分」

「なるほど、具体的に見たか?」

 具体的に…?

「具体的に……?」

「なるほど、そもそもわかってないか」

「私の権能で変に混ざっても困るし、触れさせなかったよ」

 あ、ちょっと危なげだった?

「君はこの組織をどう思う?」

「正直よくわからないけど、全体を見ても悪意はあんまりないかなって」

 それしかいうことはないかな。というか聖女として求められてるのは悪意や後ろめたいことがあるかどうかの確認だろうし。それは本来一人でいても無駄なんだけど私なんか受け入れてるから。うん。

 でも多分わかる!自信あるよ!根拠ないけど!

 うわ!?なでられた。どうしたの急に。

「ふむ……円卓の間は団欒の場ではないのですがね。まぁいいです。別室で話しますか」

「そうしようか、後は私一人で問題ない」

 あ、二人で奥に行っちゃった。

「ごめん、そろそろ足が」

「あ、はーい」

 降りて……どうするかな?

「あいついつも席座ってないしそこ借りていいんじゃないかな?」

「だめだぜ。あいつの席拷問器具隠されてるし確かそれ拷問用だ」

「まじか、あいつの席には乗せたくないしなぁ……私の上は…」

「邪魔だよねそれ」

「だねぇ」

 ぷっくーしすぎも問題。もみもみ。なんか触りたくなるの何でだろう?あんま気軽に触るものでもないはずだけどこの子むしろちょびっと触ってほしそうにしてたし…。うーん、いいのかなぁ?

「まぁ人間じゃないから……あ、人形さん、人形さん」

「はいはい」

「仮で椅子作って」

「はーい、あの子の分ね。地よ、水よ、信奉せしこの矮小な身の丈に合う願いを叶えたまえ。樹木の断裂を、しかるに御席を」

 あ、椅子が出てきた。木を魔法で出せるのか…。

「生きてなければ木も出せるわよ、頑張れば肉も出せるかもだけど保証はしないわ」

「なるほど…」

「難しいよ、やったことあるけど」

「何でやったのよ蜥蜴ちゃん」

「トカゲいうなし」

 とかげ?tokage?トカゲ英語でなんていうかわからない…。わかってたらそっちでいけたのに…。ハングルでいく?無理、それもわからない。そっちは文字一つだって正確に把握してない。

「……何でもいいかそれは」

「どうしたの?お嬢ちゃん……シャリアだっけ?」

「そう、私はシャリアです」

「おけおけ。私も名乗るか。私はメーバーン・マンガーン。まぁあんまり気に入ってないかなー。なんか皮肉ぶってつけられた名前だし。メンマちゃんとでも呼んでよ」

「メンマちゃん……っ」

「何を笑ってんだ」

 私も笑いたくなる。メンマは食べ物じゃん。タケノコじゃん。

「……シャリアちゃん、その辺にしときな」

「あ、はーい」

「別によくない?」

「私の権能知ってるでしょ?男の子が混ざってるよ、その子」

「あー………え、よくない?」

「よくねぇよ」

 男の子なんだと思ってるんだ。私もなんとも思ってないけど!

 よく考えるとそれなのかもなぁとは思う。やめておこやめてお……うーん衝動がすごい。

「しかしまぁ……かわいいねぇ」

「大分話の通じる聖女だよ」

 話の通じる、か…。

「え、聖女なの?邪念まみれだけど」

「私の眷属の話。もう一人の方はその子の兄みたいなものよ」

「ふぅん、好き?」

「よくわかんなくなってきたけど、大事なんだよ、私にとって」

「あらあらまぁまぁ」

 なによ。

「ところであまり深く考えていないようだけど…」

 何のことだろ?人形がしゃべってること?

「ムラナさま、魔女の席でいいんじゃないこと?」

「いや今更か?」

「そもそも私も座っていない。どうでもいいさ」

「なら席の位置だけそこということでいい?」

「承知した」

 とりあえず、私のことじゃなかったみたい。

 あ、頭なでられた。

「しかしかわいいねぇ」

「えへへ?」

「私の妹も元気してるかねぇ…」

「お前……メンマちゃん?は年いくつなの?」

「ん~?えっとねー、実年齢は480ちょっとかな。で、えっとこの体になっでぁうう………えっと……」

 抱きつかれた。震えてる?何?なんかあった?

「落ち着いてー」

 背中をさすっておく。ぷっくーで息苦しいです。

 ……今更思い出したけどでもおっぱいっていうの恥ずかしいからぷっくーでいいや。うん。

「ふぅ……ありがとね。そうだ、7年だ。だからこの体はまだ12才だね」

「なんだっけ?すぐ夫死んじゃったんだっけ?」

「うん、息子は今炎帝山で修行でもしてるんじゃないかな」

「あぁ、道化が会ってたらしいね」

「そうそう、こんな話もしてなかったの?」

「基本話通じないバーサーカーじゃん」

「……血には飢えるものなの。まだ千にも満たない小娘なんだから許してよ。ついでにいえばまだ食べ足りないからまた出るよ」

「どっちの意味だ」

「どっちも」

 なんか話がさらーっと進んだ。

「そういや大男とあんまなじみなさそうだったね」

「大男……もっとなんかないの?まぁいいや、あいつは雷手だっけ?光導だっけ?どっちにしろ捕食したい属性の相手だしでかくて食いでがありそうだし、避けてたのよ」

「あれ、私とは初対面から普通に話してたような…」

「あのさ、私が神を食べに行くと思うわけ?ほかはその気になれば瞬殺で……いや無理だわ、主に道化」

「それね」

「強いんだ?」

「うん、あいつは……得体がしれない。私はシンプルにパワーが強いよ!力でどーん!」

「どーん!」

「あ、その子も現状でも相当強いよ?」

「え、まじ?」

「ちょっとやって見せてあげて?」

「わかった!」

「うそだぁ……」

 なんかショック受けてる。どしたのー?

 か弱い女の子期待してた?


 少し今更だけど。情報量が多すぎて意味分かんない。

 とりあえずぷっくーしまくってるメンマちゃんは竜で、長生きで、強い。道化って言われてるのは話からすると教皇のおじさんと一緒に出て行った人かな?がやばい人。そしてついでに私は思ったよりやばい人。

次回、どっちか(教皇vs麗人(道化)か、シャリアと竜娘の模擬戦)か、どっちも!

「雑だな」

そりゃあもう。ところでコーキ君。この辺の記憶あるならいっぺん記憶吹っ飛ばしてく必要があると思うんだ。

「ここの俺はあるよ?あっちはないんじゃね?」

じゃあここの君はお星様になってもらおう。

「なんで?」

飛びます、伝言を載せて。黙祷!

「いろいろおかしいんだネタに走るな!」

ごもっともだけども。このニンゲンモドキが真面目にやるわけにも。

黙祷それ自体は真面目にします。

ちなみに伝言がどこに届くかはわかりません。関係なくすで連絡とってなかったわけでして。

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