月に移っていた記憶アルファ
ベータもあるよ
みじかいよ
その日、お月見シーズンってやついつだったかなぁ……と月を見ていて、それを見た。
言うなれば、トラウマというやつだろうか?少し違う。見て、動けないけど、怖くはない。
それ以上に、奇妙で、理解しがたいものだった。
横から、顎へ何かが通る。
目の前の女の子は悲鳴を上げ、何かが来た方を見る。
自分の視線もそちらへ向き、見えるは十数人の人間。
何かを話している様子が見えるとともに、えーっとね……「おやじをかべにしてくるまにもどれ」かな、たぶん。そんなことを口にする。
そして女の子は逃げる。
見えるのは…何だろ?
それをばらまいて……あ、爆弾だ!お兄ちゃんが作ったことあるやつ!!
あのたくさんの人間たちは、何か話しているようだけど、何も聞こえない。
そして、爆発する。……頭しか残らなかったが、その後が妙。
まずお空に叢那さんが飛んでるのはどうでもいいとして。
黒い金、とでもいえばいいか。
そんな感じの色の光があたりを包む。そして、十数人の男たちはまとめてはじけ飛んだ。
まるで、魔法をその身で受けたかのように。
……お兄ちゃんや叢那さんの元いた世界では、魔法という概念がなかった。
なのに、なぜ?
というか、そもそもこの記憶は何?お兄ちゃんが覚えていたとは思えない。
「覚えていたら、多分上に視線がいく」
つい口にしたが、お兄ちゃんがそれほど意識しているのは確か。
にしても、だからどうしたと。私はお兄ちゃんの前世には興味がないんだよ。
そうじゃない。これ、何かやばいことしてる。人が生きたまま銅像みたいになってる。黒金像。ん~……なにそれ。
お兄ちゃんなんか知ってるといいねー。
あ、動ける。お兄ちゃんの目覚め、早く来てほしいと思うけど、多分その前に問題が山積みになるかなぁって。がんばろー。平和すぎて。
「……ねよ?」
「そうだねー」
シェーラを寝かせますか。
「遠くの音が見えてうるさいな」
「音を見るって何?」
「なんだろうね?」
シェーラには変なものが見えてるようですが気にしないでおく。割といつものことよ。
「見えてきた世界の真理は、それ以外を理由に一端の収束を迎える、戦意を備えよ」
本当に、練習が必要そう。
「あぁ、来たんだなって」
わー、私もう寝るこれ。
最近夢見悪いんだけど…………なぁ~zzz
……朝です。
………………おい夢見るフラグはどこ行った。
「シャリアちゃん、今日きんきゅーのお仕事だって」
「うん、わかった!」
今日の朝ご飯は何だろな?
重大なようなどうでもいいような話ですがそのうちさらに思い出すかと。(未確定事項)




