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女神と精霊の日常  作者: 霧丈來逗
1章 旅立ちの前に
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1、プロローグ

新連載始めました。

何となく思いついたものを書いてみます。







「メルネイザ様、ロザーチェル様よりお手紙が届いています」

「またー?今度はなーに?」


 補佐をしている精霊に声をかけられたことで私は書類から目を離し、手紙を受け取った。


 中を確認してみるがやはりどーでもいいことばかり書いてある。遊びに来なーい?とか、美味しい果物がいっぱいあるよー!!とか…。今は書類がありすぎて困ってるからやめてー!!そう思いながらもさすがに無視するのも失礼だし。その場で断りの返事を書きそのまま持っていくように伝えた。


 どうせまた手紙を送ってくるんだろうなーなんて思いながら仕事に戻ろうとした、その時。部屋の扉がノックと共に慌ただしく開く。随分急いでるけど、今度は何かしら?


「メ、メルネイザ様。大変です、人間が!!」


 ただならぬ様子の精霊に報告を受ける。その内容は到底看過することができないものだった。思わずため息をついてしまう。一体どういうつもりなのかしら…。


 深く考えようとした時扉がノックされる。返事を返すと、また別の精霊が中に入ってきた。


「メルネイザ様。冬の国の使者の方がおいでです」


 冬の国…きっとこのタイミングなら人間に関することなのだろう。そう考え、すぐに通すように伝える。

 程なくすると淡い水色の精霊が入ってきた。一礼をして挨拶をするとすぐに要件を述べる。無駄なことをしない冬の精霊らしい。


「本日はわが主より伝言をお伝えしにまいりました。『本日の日が天に昇る頃、中央の神殿にて会議を開く』とのことです」

「わかったわ。ご苦労様」


 もう一度一礼するとすぐに出ていった。わざわざ会議をするということは春の国だけでなく、ほかの三国にも何かあったのだろう。とにかく今は人間の対応をしないと…。


 私は意識を切りかえる。すぐに大精霊を呼びに行かせ、詳しく状況を知らなくてはならない。今度は書類仕事とは別の忙しさが待っていた。



 今考えてみればこれが、波乱の日常の幕開けだったのかもしれない.....











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