2話 素敵な植木鉢に首ったけ
前回までのあらすじ
事故って気がついたら植物の種になっていた。
小説づくりは超がつく初心者なので許してください。
さて自分は今、旅の騎士ラインハルトさんともに森を抜けた近くの村に辿り着いたのであった。
因みに自分はラインハルトさんが持っている小さな麻の袋の中に入っているのだ。
「何事もなく無事辿り着いたね」
(ええ、さてまずはどこから行きましょうか・・・おや、ここなんかどうでしょうか)
そう言った自分が目にした物はなんと、花屋にある植木鉢のコーナーであった。
「植木鉢か、自分では動けない種ちゃんにとっては土の養分と水を得られる植木鉢は必要不可欠だね」
(はい、一番いい植木鉢をよろしくお願いいたします、ところでお金は大丈夫ですか?)
「たぶん大丈夫・・・だと思う・・・(汗)」
ということで料金の心配をしつつ、我々はいざ花屋さんに向かうのであった。
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「いらっしゃいませ~♪」
店員さんの挨拶を聞きつつ我々は花屋の店内に入り、植木鉢のコーナーへと歩む。
「さて植木鉢といっても、いろいろな形があるなあ・・・」
(そうですねぇ・・・お値段もいろいろありますし・・・)
ラインハルトさん曰く、当然ながら植木鉢といってもいろんな形や種類がある。
それに、もちろんのことだがいろんな形や種類があるようにいろんな植木鉢にも値段はそれぞれだ。
(どれがいいんでしょうか・・・困りましたね・・・)
と自分が悩んでいると、店員さんがラインハルトさんに声をかけてきた。
「お客様、植木鉢についてお困りですか?」
「はい、できるだけ安くて丈夫な物はありますか?」
「なるほど、ではあれならどうでしょう」
と、店員さんに連れられてきたところにあったのは白銀色の植木鉢があった。
「この植木鉢はミスリル製でございます」
「おお、これなら長旅でも安心ですね、してお値段のほうは・・・?」
「はい、10万Gございます」
「た、高い!!流石はミスリル!!自分なんか1万Gしか持ってないよ!!!」
「そうは言ってもこの店で頑丈な植木鉢の中では1番安いほうですよ」
これは予想外だ、あの植木鉢はまさかのミスリル銀で出来た奴だ、
なんて綺麗だ何とか手に入らないものか。
と、ここでラインハルトさんにこっそり耳打ちした。
(ちょいとラインハルトさん、なんとか安くなるよう交渉しましょうよ。)
「そ、そうですか・・・(・0・;)ではなんとか安くなるよう努力します」
「お客様、この植木鉢買いますか?買わないおつもりですか?」
「買いますよ、あともう少しお安くできませんか?」「じゃあ、半額の5万で(^-^)」
「なら、もう一声!!お願いします!!」
「じゃあ、3万!!」
「まだまだ!!ほんとにお願いします!!!」
「くっ!!ならばあなたの全財産の1万ならどうだ!!!」
(よしいいぞ!!頑張れラインハルトさん!!!もう一声!!!)
「まだまだまだまだまだまだまだ!!!!!更にもう一声!!!!!一生のお願いだあああああああああああ!!!!!!」
「な、なんて威圧感だ・・・降参します・・・5000Gで売ります・・・(;・0・)」
こうして我々は無事、交渉の果てにミスリル銀でできた植木鉢を所持金の半分の値段で買えたのであった(^-^)V。
(やっと植木鉢買えましたね)
「後は、土と水だね」
登場人物
ラインハルト:種ちゃんが初めてであった人間で、
剣の修行で各地を旅する騎士見習いの17歳男性。
心優しく、美しい顔して剣術は修行中の身だが中々の物。