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第4話 黒魔法・・・?

「次ミラの試合だよね〜?」

「ん〜確かそーだな・・・。」


ニャルガとユウキは今レイニール学園の体育館にいる。

かなりの大きさで、東京ドームの半分くらいある。

本当に無駄に広い。


「ミラって何属性なの?」


属性とは、精霊魔法に関することで、精霊魔法というのは、普通の魔法は自分の魔力で魔法を使うのを精霊魔法は、精霊に魔力を貸してもらって行なう魔法のこと。

そしてその精霊には属性があって、火、水、地、風、闇、光、無の7種類。

そして属性ごとに性格がことなっていて、その精霊に好かれないとその属性の精霊魔法は使えない。


「ミラは火属性だよ。まさに性格ぴったりだからね・・・。」


火属性の精霊は気性が荒いことで有名だ。

「あはは・・・。確かにね・・・。」


そんなこんなで、体育館にミラが入ってきた。


「ユウキッ!!」

「んぁ?何だ・・・ってどはぁ!?」

ミラが完璧なフォームで投げたかばんがユウキの顔面に命中。

「おっし!命中!!」

ガッツポーズするミラ。

「まさにど真ん中!・・・ってふざけんじゃねぇーーー!!!」

完璧な乗り突っ込み♪

「いや、なんかあんたが私の悪口言ってるような気がして。」

「えぇぇッ!?何で知ってんのっ!?エスパーッ!?」

「それよりも、それもってなさいよっ!」

人差し指をユウキに突きつけてミラが叫んだ。

「お、おぅ!」

なにもそんなことで鞄投げなくてもいいのに・・・とか思うユウキでした♪



・・・♪・・・



「えと・・・。ミラの対戦相手はキラ・グレイズ?誰だろ・・・。」

「えぇぇ!?ちょっ!ニャルガお前キラ知らねぇのかよっ!?」

ポカンとするニャルガ。

「キラっていったら、実技魔法の成績トップだぞっ!?何で知らねぇんだよ!?」

「実技魔法・・・?・・・・・あぁ!」

ポンッと手を打つ。


「実技魔法は立ったまま寝てたからほとんど覚えてない。」


えぇえええぇ!!??


「い、今までで一度も寝てなかったこと無いのかっ!?」

「うん。少なくとも、二年生のあいだわ。」

筋金入りの無神経・・・?




・・・♪・・・



「それでは、ミラ・フォスタVSキラ・グレイズ!始め!!」

ピーーーッ!!

ホイッスルが鳴り響く。


「さて。始めようか?」

流し目するキラ。



・・・♪・・・




「・・・。」

「アイツ成績はいいんだけど、ナルシストで・・・。」

なるほど・・・。人って完璧につくられないものなんですねぇ・・・。

まぁ確かに顔はカッコイイ方だろう。

金髪に青い目で見られたらメロメロに・・・・なる女の子もいるのだろう・・・たぶん。



・・・♪・・・



「キモイのよッ!!ふざけんなッ!」

真正面から言っちゃったよ・・・ミラ。



「なっ!?ひ、ひどい・・・。」

早くも精神ダメージ!?

「ったく・・・。るわよ?」

殺しちゃだめですよっ!?


「燃え盛れ火の粉よ!〔ファイヤボール〕!!」


ミラが唱えたのは簡易魔法で、普通ならろうそくに火を灯すぐらいの威力の物なのだが・・・。


ゴォォォォ!!!


人一人くらい丸焼きにしてしまいそうなくらいの大きさの業火ごうかが現れた。


「なっ!?」

さすがにキラも驚いている。


「うふふ。死にたくなかったら、ちゃんと防ぐことね?」



・・・♪・・・



「・・・すごいですね・・・。」

「いや。実はアレ、ミラの欠点なんだよな・・・。」

「・・・?」

「ミラは、どんな魔法でも、黒魔法並みの攻撃力にしてしまうんだ・・・。」


ちなみに黒魔法って言うのは、攻撃専用の魔法の種類のことです♪



「それって・・・。回復魔法も・・・?」


回復魔法って言うのはもちろん治癒とか。おもに、水属性や光属性の分野♪


「・・・あぁ。よく実験台にされた・・・・。」

過去の傷が痛むのか、お腹をおさえて真っ青な顔になって言った。



ってことは傷をもっと広げ・・・考えるのやめよ・・・・。


「ご愁傷様です・・・。」



・・・♪・・・



「いっけぇ〜♪」

軽く手を振って炎をキラに投げつけた。


「う、うわっ!!??っく、ゆるやかに流れる水よ、攻撃を防ぎまたえ!!〔ウォーターシールド〕!」


そのまんまの名前で水の盾。

中級魔法でかなりの硬度誇ほこる・・・・はずなのだが。


バシャーン!!


ミラの火の玉があたり、水の盾が蒸発・・した。



・・・♪・・・



「わぉ。反則な威力じゃん。」

「・・・普通は火は水に弱いはずなんだけどな・・・?」


属性の法則で、火は水に弱い、水は風に弱い、風は地に弱い、地は火に弱くて、そして、光と闇はそれぞれ対極の位置にある。


ただそれはその属性同士の威力が同じだった場合の話。弱いほうでも、威力が高ければ強いほうを相殺できる。


「・・・ご愁傷様です・・・キラさん・・・。」

ニャルガがポツリとつぶやいた言葉は、虚しく中に消えてゆくのだった・・・・。



そしてキラ・グレイズは1ヶ月入院することになりましたとさ♪


作:ども。銀風です。

ミラ(以下ミ):ヤッホー!ミラよ!

作:ミラさん、どんな魔法でも黒魔法のようになってしまうって本当ですか?

ミ:え(汗)ま、まぁそうなのかしら?

作:じゃあ、治癒魔法しようとしてユウキさんを殺しかけたってゆうのも本当ですか!?

ミ:うっ・・・。そ、それは・・・。ま、まぁ失敗は成功の元ってことでっ! 

作:本当に元になってるんですかぁ?

ミ:な、なってるわよ!って事で、これからもこの小説よろしくね!

作:・・・無理矢理だな・・・。

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