プレイヤー・キリング
世界初のVRMMOゲーム「ギルティ・ストライカーズ」のβテストが始まった。藤原蒼真はテストプレイヤーの一人だったが、ちょっとした事情でプレイは一日遅れることになってしまう。そして一日後、いざプレイしようとする蒼真の耳に飛び込んできたのは、システムの不具合によるゲームからのログアウト不能の情報。それによる約2000人のプレイヤーたちの昏睡状態。PKされれば現実世界での死。ゲームから抜け出すにはゲームをクリアしなければならないとのこと。待ちに待ったゲームのプレイを破棄し、自暴自棄になりそうだった蒼真を呼び止めたのは二人の男。男は言う「ゲームからの脱出方法はPKされることです。世間に流れている情報は黒幕が流した嘘だ」。男たちの嘆願に蒼真は2000人のプレイヤー全員をPKすることを決意し、単身ゲームに飛び込む。蒼真が選択したゲーム内での職業は事前に男から教えてもらった、「PK専門の職業」……マーダー。ゲームをクリアされればPKもできなくなる。βテスト期間が終了しても助けられなくなる。一日遅れのアドバンテージや時間との制約のある中、蒼真は1vs2000の戦いを挑む!