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後悔先に立たず(?)

作者: 霜月黎夜
掲載日:2005/12/07

 

「何をぼうっとしているんだ?」

「綺麗……」

「何が?」

「影」

「何の?」

「リヤの影」

「……普通の影だろう」

「ちゃうって! 見てみぃあの、髪が柔らかく靡く様子を! 身体の線は細いし、どっからどう見ても美人じゃて!」

「ハイハイ」

「綺麗やな〜」

「にやけてないで、歩いてくれる? 冷えるだろう。風邪ひいたらマリヤのせいだぞ」

「ケチ。んだよ、久しぶりに会うた友達に言う言葉か〜? だいたいお前、風邪ひいたことないでないか。病弱そうに見えんのに」

「見えない」

「はぁ〜あ! 現実綺麗(キレ)かーないんじゃ、影くらい見させろや! 楽しいねん、うっとりもんやねん!」

「変態マリヤ。久しぶりと言っても、一か月くらい前に会っている」

「十分久しぶりちゃう?」

「……さあ?」

「おい、返答を放棄すんな。リヤを構え〜」

「変態」

「…………あかん……」

「何? ……マリヤ」

「ワリ……思い出してもうた……」

「無理に笑おうとするな。引き攣っているぞ」

「はは。あかんな〜……人を好きになるんて、辛いわぁ。あー、どないしょう……止まらん」

「好きなだけ泣け」

「昨日もあれだけ泣いたのに〜?」

「ああ」

「……すまんなぁ。昨日泣いとる間もずっとケータイしとったけん、電話代よけいったやろ?」

「そんな事はない。気にするな」

「アキラ、優すぃ〜」

「マリヤ……心配していたんだ」

「何を〜?」

「ずっと、リョウに嫌がらせをしてきた」

「アキラが? ……親友ちゃうかったっけ?」

「一応、親友……かな。まぁ、それで、からかった時の反応が面白くて止められなかったんだ」

「うん……」

「その……俺のせいで、リョウは勘違いをしたんだ。また、俺のイタズラかと」

「あー、ほなけんなんかワケ判らんこと言うとったんかー」

「悪い……」

「いや、大丈夫(いける)よ。つまりは、その誤解を解きゃいいだけの話やろ? ……なんや、元気出てきた」

「そう、か……」

「おぉ! 今度告う時は電話でなしに、ちゃんと会うてから告う!」

「うん、頑張れ。だけど……マリヤ。他の人の前でも、素でいられるようにな」

「うーん。リヤ、人見知り激しいけんなぁ、どうしても出し切れんのよ」

「疲れないか?」

「案外に慣れてもうてなぁ。ほなけど、やっぱ疲れっかー」

「マリヤ……」

「莢神クンの前ではそうならんよう気ィつける」

「……ああ」

「サンキューな、アキラ!」

「いや……」

「おとーん! おかーん! リヤはこの一世一代のチャンスを逃しませーん! どうか、可愛い娘をー生温かく見守ってやってて下さーい!!」

「そこ、住宅街で空に向かって叫ばない。近所迷惑だ。しかも、おばさんもおじさんもまだ生きているだろ」

「おりょ? バレたー?」

「バレるも何も……」

「あはは、すんませーん! ご近所の皆さん、ごめんなさーい!」

「だから、叫ぶな。まったく……」

 

 

 

 原因が判ったマリヤの背中は元気いっぱいで、呆れるようなテンションだ。

「……バーカ……」

 ……俺のせいで少しでも辛いことになったんだ。

 礼なんか言う必要ないだろう……

 

 


読んで下さり、ありがとうございました!

この続きがいつ出るかは未定です(苦笑)

 

今更なシリーズ、如何でしたでしょうか?

ご意見ご感想はお気軽にどうぞ! 作者の明日への糧となります!(笑)

ではでは、また次回でお会いできることを祈り……ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] 前作のアレは伏線みたいなもんだったんですかー?? まぁ今作もおもしろかったです。
2008/03/09 00:51 退会済み
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