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62/229

◇62 狩人は動く

この話のために2~3日考えましたよw

1:白子

—また狩人が出たんだってさ


2:梅水晶

>狩人?


3:ケチャップ&マヨネーズ

>狩人ってなんだっけ?


4:白子

—PvP集団だ


5:白子

—一度襲われたら、100死


6:梅水晶

>マ?


7:ケチャップ&マヨネーズ

>w


8:ベビーコーン

>www


9:メンチカツ

>ありえねぇだろwww


10:白子

—いや、マジだぜ


11:白子

—俺は会ったことねぇけぢ


12:白子

—つーか、会ってたら死ぬけどなw


13:梅水晶

>じゃあ何処情報だよ


14:白子

—俺の友達の友達の友達の従弟の兄貴


15:ケチャップ&マヨネーズ

>いや、信用無w


16:白子

—いや、マジらしい


17:白子

—本当な!


18:梅水晶

>はいはい、そう言うのいいんで―。もっと有益な奴で頼んます


19:白子

—いや、マジなんだけどな……


20:かりゅーど

—なんの話ですか?


21:ケチャップ&マヨネーズ

>狩人の話だとさ


22:かりゅーど

>狩人?


23:白子

>突然PvPを仕掛けて来るプレイヤー集団


24:白子

>襲われている人が多いらしい


25:梅水晶

>嘘でしょ?


26:ケチャップ&マヨネーズ

>嘘だよ


27:メンチカツ

>嘘だな


28:かりゅーど

—酷い言われようw


29:白子

>マジなんよ


30:白子

>知らんけど


31:かりゅーど

—まあ、俺は会ったことあるけど


32:梅水晶

>マ?


33:ケチャップ&マヨネーズ

>また言ってるよw


34:メンチカツ

>嘘でしょ


35:かりゅーど

—いや、そう言えても仕方ないけどさ、マジなんだよ


36:かりゅーど

—夜の草原で突然襲われてさ


37:かりゅーど

—逃げようとしたら、突然攻撃されて


38:かりゅーど

—まあ、顔見る前にやられたんだけど


39:かりゅーど

—まあ、別に悪いことはしてないけど


40:かりゅーど

—流石におっかないって


41:白子

>それマジなんだ


42:かりゅーど

>マジなんだよね


43:白子

>やっぱり強い?


44:かりゅーど

>普通に強い。基本三人組だけど、PvP強すぎ


45:かりゅーど

>襲われたら、まあ無理だね


46:梅水晶

>マジか?


47:ケチャップ&マヨネーズ

>本当なんだ


48:メンチカツ

>おっかいないな


49:白子

>ほらな、俺の言った通りだろ?


50:かりゅーど

>言った通りって?


51:白子

>ヤバいんだよ、確かギルドで


52:白子

>名前は……



[この掲示板は削除されました]




「や、やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


 夜の草原。

 そこはスタットからそう遠くない場所。

 月明かりが美しく、満月が照らしていた。


 そこに木霊する断末魔。

 男性プレイヤーの絶叫が響き渡る中、三人組の塊+一人は、男性プレイヤーの集団を、襲った。


「悪ぃな。終わりだ」

「ゲースゲスゲスゲス。逃がす訳ないでゲス」

「んが。本当に、ごめん」


 三人のプレイヤーはたった一人残された男性プレイヤーを取り囲む。

 本当は後三人居たのだが、呆気なく倒してしまった。

 そのせいか、一人取り残されたプレイヤーでは、実力も足りず、追い詰められてしまう。


「不憫だな」


 俺はそう呟いた。

 離れた位置から腕を組んで見守っていたが、流石にこれでは一方的だ。

 欲しい情報ももう得終わったので、正直放置してもいい。

 なのだが、この三人は、一切油断しない。つまり、逃がす気は無いのだ。


「んじゃ、死んどけ」

「あああああああああああああああ!!」


 男性プレイヤーは絶叫を上げる。

 顔を切られ、HPが一瞬で〇になった。

 消滅し、強制ログアウトすると、三人組のプレイヤー達は、俺のことを見た。


「これいいんだよな、ツバクロ」

「ゲースゲスゲス。またツバクロ氏はなにもしなかったでゲスな」

「んがっ! また見てた?」

「ああ、悪かったな。けど、俺の出る幕は無かっただろ?」


 俺は実際、何もすることは無かった。

 この三人だけで、プレイヤーを相手にしても、圧倒的な実力差で押し潰してしまう。

 その姿は爽快とは言えないが、それでも確実で、あまりにも的確だった。


「んだけどよ、いつまで続けるんだ?」

「そうでゲス。久々に小生達も普通に遊びたいでゲス」

「んがっ!」


 確かに三人の言い分も分かった。

 この一ヶ月、プレイヤー間をざわつかせる存在になっていた。

 完全に貧乏くじで、つまらないのも仕方が無い。


「そうだな。確かに、欲しい情報はもう集まりつつある」

「ったくよ、一体なにに使うんだ?」

「それはまあ、企業秘密だな」

「またそれか。まあ、お前の働いてる会社を知れば、そうなるけどよ」

「ゲスゲス! 最近ネット掲示板もざわついていて、いちいち消すのが面倒でゲス」

「悪いな、少佐」


 俺はこの三人に助けられている。

 高校の時からの付き合いなだけに、気軽に話ができている。

 だからこそか、こんな酷い役回りを任せてしまった。

 俺は少々罪悪感はありつつ、三人に感謝する。


「ありがとうな」

「き、気持ち悪いな、おい!」

「そうでゲス。可愛い子に感謝された訳でも無い、ただのイケメン野郎に感謝されても反吐が出るだけでゲス」

「んがっ、ちょっと、無理かも」


 三人は、俺に微妙な顔をする。

 とは言えそれだけフランクな付き合いという訳だ。

 俺は感謝しつつ、そのうちの一人、リーダー格の男性の肩を触れた。


「それなら、次はカッコいい奴をやるか」

「カッコいい奴? なんだよ、これ」


 俺はある情報筋から得た情報を開示した。

 それは、近頃スタットの街でいきがっているプレイヤー達。

 ギルドからも警告を受けている荒くれ者で、少し懲らしめた方が身のためだった。


「こいつらを潰す。どうだ?」

「ふーん、いいじゃねえか」

「ゲース、ゲスゲスゲスゲス。いいでゲスな、それ」

「んが! 人助け、好き」

「そうか。それじゃあ、行くか?」

「「「おう」」」


 俺は三人組のプレイヤーを手招きする。

 狩人はもう止まらない。

 欲しい情報を集めつつ、噂の審議を確かめるには、いい情報だった。


(さてと、上手く釣れるか)


 俺は少しだけ不安はあった。

 偶然を必然に変える力。

 そんな都合のいいものを持ち合わせていないので、俺はある種の計算をしつつ、顔面が無表情を貫いていた。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


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また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

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