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◇4 キャラメイクの時間1

再構成前に比べ、ほとんど変えちゃいました。

こっちの方が面白いし、処理がしやすいんだよね。

あはは、まあ味だと思って欲しいですね。

「う、うーん? うわぁ、真っ暗だ」


 気が付くとそこは真っ暗な空間だった。

 床も天井も真っ暗な闇。

 私は戸惑ってしまい、キョロキョロ人気を探すがそんなものは無い。

 なにせ、ここはゲームの中。その事実を理解すると、私は戸惑う気持ちを書き換えた。


「ここがゲームの中なの?」

「はい、ここはCreatures Unionの中です」

「えっ?」


 突然暗闇の中から声が聞こえた。

 私は驚いてしまうも、もっと驚くことが起きた。


「うわぁ、眩しい!」


 急に空間の中が真っ白に点灯する。

 床も天井も真っ白な光。

 あまりにもキラキラ爛々としていて、私は目元を隠した。


「急になんで……」

「ようこそ、プレイヤー様。私は当ゲームのナビゲーターの一人、M=モノクロと言います」

「M=モノクロちゃん?」

「はい。プレイヤー様、これよりアバター登録、もとい、キャラメイクを開始してもよろしいですか?」


 CUで初めて会ったNPCは高度なAIが搭載されていた。

 烈火が話してくれた話だと、CUには成長型のAIが搭載されているらしい。

 そのおかげか、現実の人間同様、会話をすることができる。

 それだけじゃない。この世界に住んでいる一生命体として、懸命に生きているようだ。


(確かにそんな感じがするけど……なんだろう、モノクロちゃん、少しだけ辛そう)


 私の前の前に居るのは可愛らしい少女だ。

 見た目的には私とほとんど同い年か、少し年下だろうか。

 格好は白と黒のモノクロ色を基調としたコスチュームで、髪も白と黒で分かれている。

 ツインテールが良く似合うなと思ったが、それよりも気になるのは、顔色がすこぶら無いことだった。


「早速ですが、プレイヤー様のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「私? 私は立花明輝」

「それは現実世界でのお名前ですね。プレイヤーネームはどうしますか?」

「プレイヤーネーム?」


 プレイヤーゲーム、つまりCUでの私の名前だ。

 正直何にも考えて来なかった。

 と言うのも、RPGで遊ぶ時も、私は普通に自分の本名を使う。

 だって、女の子で“あきら”何て名前、自分でも言うのもなんだけど、珍しかった。


「烈火は確か、オンライン・ゲームで本名を使う人はあんまりいないって言ってたよね?」


 オンライン・ゲームで自分の本名を使うのはあまり良くないらしい。

 身バレの危険性もあるし、何より困ることの方が多いのだそう。

 しかし私はどうでもよく、そのまま本名を使うことにした。

 逆に珍しい名前だから、変にモジったと思って貰えるはずだ。


「それじゃあアキラでいいよ」

「ん? よろしいのですか?」

「気遣ってくれるの?」

「いえ、そういう訳では無くて……」


 モノクロちゃんは優しかった。

 私のことを気遣ってくれる可愛いNPCだ。


「大丈夫だよ、モノクロちゃん」

「それでは、プレイヤーネームは“アキラ”で登録させていただきます」

「ありがとう。あのね、モノクロちゃん。ちょっといいかな?」

「はい、なんでしょうか?」


 モノクロちゃんに話し掛けると、面倒な素振りを一切見せずに聞いてくれる。

 本当に優しい子だ。私は笑みを浮かべると、一切表情を変えないモノクロちゃんと目が合った。


「……感情を殺さなくてもいいんだよ?」

「えっ!?」

「私、分かるんだ。相手の目を見れば、なんとなく考えていること。だからね、モノクロちゃん、必死に自分を押し殺しているのが分かるの。だから、私の前でくらい普通に感情を露わにしてくれてもいいんだよ? あっ、ごめんね。信用無いよね。私とモノクロちゃんは違うから……」


 私は昔からそうだった。

 メンタリストでも無いのに、相手の目を見れば何となく考えていることが読める。

 そのおかげで心理ゲームはちょっとだけ得意で、それを応用すれば、こうやって相手の考えも先読みできた。


(もしかして、空回りしちゃったかな?)


 正直、前に出過ぎても良くない。

 不審に思われて信頼を失ってしまう可能性もある。

 どっちに転ぶも相手次第。モノクロちゃんが如何捉えてくれるのか、私は怖くなっていた。


「ふふっ……」

「えっ、笑ってるの?」

「すみません。私は、こういう性格なんです……ですが、ありがとうございます」

「なんで感謝されるの?」


 私は目を見開いてしまった。

 あまりにも訳が分からない。

 しかも目を合わせようにももう読めず、感情を押し殺していた。


「私はナビゲーターとしては番外です。故に、こうして言葉を掛けられることも少ないのです」

「えっ、どういうこと? いじめ?」

「私の役回りです。いじめではありません。ただ一つ、私はアキラ様に出遭えたことを運命的に感じます。いつか、ナビゲーターの立場としてでは無く。力を貸せればと思います」

「えっ、どういうこと?」


 何だか空気が変わってきた。

 これが高度なAIが搭載されたCU独自のNPCによるものなのか。

 あまりにも会話が成立しすぎていて、逆にビビってしまうも、そんな中でもモノクロちゃんの表情は少しだけ改善され、口角が上がったように見えるのは私の気のせいじゃないと信じたい。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


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また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

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