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109/231

◇109 鍵の使い道

ミーNaさん、久々の登場。

 あれから数日。私はいつものようにCUで遊んでいた。

 今日はソロプレイで、モリリーンって森にやって来た。


「それっ!」

「キャン!」


 私は襲って来た狼のモンスターを、ペチンと殴った。

 【キメラハント】+【甲蟲】で武装しているから、一発でKO。

 お腹を押さえて倒れちゃうと、そのまま動かなくなっていた。


「ごめんね」


 私は倒した狼のモンスターに謝った。

 とりあえず落ちたアイテムを確認してインベントリに突っ込む。

 すると急にメッセージが届いた。ピコンとアナウンスも鳴り、ウィンドウも開く。


「うわぁ、なに!?」


 流石に突然すぎて私は驚いちゃった。

 慄いてのけ反ると、特別なメッセージだったことにも驚く。



〔満島の鍵を持つ者へ〕

[メダルハンターにて鍵を入手された方へ。満島の鍵が使用可能になりました。

CU内に存在するギルド会館にてご使用ください。

素晴らしい出会いを期待させております。——公式]



「満島? の鍵? ってなに?」


 最初から最後まで何かよく分からなかった。

 けれど鍵とメッセージから、言いたいことは分かる。

 この間のイベントで、Nightが私に預けてくれた鍵のことだ。


「あれ、満島への鍵だったんだ。満島ってなに!?」


 一人でボケて一人でツッコむのはちょっと寂しい。

 だけどこの“満島(みちるしま)”が何かよく分かってない。

 首をかしげてしまった私は、早速助け舟を出すことにした。


「そうだ、Nightに訊いてみよう」


 ここはうちの知識人に訊いてみるのが一番早い。

 私は危険なダンジョンの中で、Nightにメッセージを送った。

 きっと何か分かる筈。私は期待すると、もう少しレベルアップに勤しんだ。

 今の私はレベル10になっていた。




「ってことになったんだけど」

満島(みちるしま)? ってなんだ」


 私はNightとフェスタと合流した。

 早速私はNightに届いたメッセージのことを伝える。

 けれどNightはピンと来ておらず、完全に知らない様子だった。


「えっ、もしかして知らないの?」

「知るか! 私がなんでも知っていると思うなよ」

「知ってると思うなんて……そんな、それじゃあこの鍵はなに?」


 渡しはインベントリの中から鍵を取り出す。

 そこには太陽と月の模様が表と裏で描かれている。

 改めて造形? を見てみるととても良くて、私は唇を尖らせた。


「一体どうしたら……」

「とりあえずさー、ギルド会館に行ってみたら?」

「うん、それが一番早いかもね」


  私はフェルノに言われ、ギルド会館に行ってみることにした。

 正直、ギルドランクもまだDのまま。

 次のランクに上がるためにも、もっと頑張らないとダメだ。

 まだまだポイントが足りず、次のランクまでは道のりが険しい。


「満島か。副賞ってことは、必ず意味があるだろうな」


 Nightは明らかに意味深な言葉を呟く。

 もちろん私も同じことを思っている、と言うか期待している。

 その足はダンジョンじゃなくて、ギルド会館へと向かった。



「ってことになったんですけど」


 私はNightとフェルノに言ったことと、全く同じ言葉をミーNaさんに伝えた。

 するとミーNaはコクリコクリと首を縦に振る。

 しっかりと話しを聞き入れてくれると、「なるほど」と呟いた。


「それでしたら、地下に行きましょうか」

「「地下!?」」

「地下か……なるほど、その鍵か」


 突然地下なんて言われても、私もフェルノも分からない。

 だけどNightだけはピンと来たらしい。

 ミーNaさんは他の受付嬢の方にペコリ頭を下げると、カウンターを外れた。


「私が案内致します。こちらです、付いて来てください」


 ミーNaさんは手招きをすると、ギルド会館の中を案内してくれる。

 二階へ繋がる階段が見えるが、その裏に回った。

 すると地下へと繋がる階段があり、私は初めて見るものに驚く。


「こんなのあったんだ」


 ミーNaさんは迷いなく、階段を下りていく。

 私達もその後を付いて行くと、ミーNaさんに訊ねる。

 この先なにがあるのか、私もフェルノも分からない。


「ミーNaさん、この先にはなにがあるんですか?」

「すぐに分かりますよ」

「すぐに分かるって……気になるね」


 ミーNaさんは教えてくれそうになかった。

 自分の目で確かめた方が早いみたいで、地下室に下りて来ると、不思議な景色が私達を待っている。

 何を隠そう、広い空間にはたくさんの扉が設置されていた。


「うわぁ、な、なにこの景色!?」

「あはは、凄い数の扉だー」

「ちょっと怖い……ねぇ、Night、ミーNaさん!」

「安心しろ。ここはそう言う部屋だ」


 そう言う部屋って一体何? 頭を抱えてしまった。

 そんな私にミーNaさんは答えを教えてくれる。

 如何やらこの扉こそが、鍵の秘密を明らかにしてくれるらしい。


「落ち着いてください、アキラさん。ここはギルドホームに導くための部屋です」

「ギルドホームに?」

「はい。その鍵を使えば答えは分かります。満島へは、ここに有る扉を使えば行けますよ」

「えっ、それってどういうことですか!?」


 多分、ミーNaさんは揶揄っていない。

 けれど私もフェルノも顔を見合わせる。

 正直まだよく分かっていないけれど、この鍵はここで使えそうだった。

【ステータス】


■アキラ

性別:女

種族:<ヒューマン>

称号:《合成獣》

LV:10

HP:190/190

MP:190/190


STR(筋力):58/55

INT(知力):58/55

VIT(生命力):58/55

AGI(敏捷性):58/55

DEX(器用さ):58/55

LUK(運):58/55


装備(武器)

武器スロット:〈初心者の短剣〉


装備(防具)

頭:

体:〈朝桜のジャケット〉

腕:

足:〈朝桜のショートパンツ〉+〈朝桜のスカート〉

靴:〈朝桜の忍靴〉

装飾品:〈銀十字のネックレス〉


種族スキル:【適応力】

固有スキル:【キメラハント】+{【半液状化】,【甲蟲】,【灰爪】,【幽体化】,【熊手】,【蠍尾】},【ユニゾンハート】



■Night

性別:女

種族:<吸血鬼>

LV:12

HP:210/210

MP:210/210


STR(筋力):45/65

INT(知力):98/65

VIT(生命力):55/65

AGI(敏捷性):45/65

DEX(器用さ):90/65

LUK(運):65/65


装備(武器)

武器スロット:〈十字架の剣〉


装備(防具)

頭:

体: 〈黒夜(ブラックナイト)・シャツ〉

腕:

足:〈黒夜(ブラックナイト)・パンツ〉

靴:〈黒夜(ブラックナイト)・ブーツ〉

装飾品: 〈銀十字の首飾り〉〈黒夜(ブラックナイト)・コート〉


種族スキル:【吸血】

固有スキル:【ライフ・オブ・メイク】



■インフェルノ

性別:女

種族:<ファイアドレイク>

LV:7

HP:160/160

MP:160/160


STR(筋力):62/40

INT(知力):35/40

VIT(生命力):39/40

AGI(敏捷性):50/40

DEX(器用さ):41/40

LUK(運):40/40


装備(武器)

武器スロット:〈初心者の短剣〉


装備(防具)

頭:

体: 〈冒険者の軽装(上)〉

腕:

足: 〈冒険者の軽装(下)〉

靴: 〈冒険者の軽靴〉

装飾品:


種族スキル:【吸炎竜化】

固有スキル:【烈火心動】



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