表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢?何それ美味しいの? 溺愛公爵令嬢は我が道を行く  作者: ひよこ1号


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

324/377

朝市での発見

マリアローゼ一行は朝早くから、市場へと出かけていた。

市場が開かれる広場の近くには、フィロソフィ家の大邸宅がある。

その邸宅は普段高級ホテルとして解放していて、現在家人は誰も住んでいない。

邸宅に住むのを嫌がったジェレイドが街の中心部に別宅を構えたので、フィロソフィ家の従僕や小間使い達が入れ替わりで

街のホテルで働いているらしい。


此処で、料理人達の集会を開いても良かったのでは…?


一瞬思い浮かべたものの、現在ホテルとして営業している以上、客の為の業務で忙しいのだろう。

祭りはまだ始まっていないが、貴族達が領地へ帰還すると共に、王都の使用人共々領地へと付いて行く。

貴族も旅行に出るし、その間暇を出されて、やはり旅行に出かける者達も少なくない。

アウァリティア王国は比較的治安も良く、従業員達も奴隷ではないので、契約に守られているのだ。

邸宅ホテルで馬車を預かって貰い、マリアローゼ一行は早速市場に足を延ばした。


色とりどりの野菜や果物が目当てである。

新鮮な魚や貝類もあるが、今日はそれが目当てではない。

目当てでは、ない。


無いのだが、鰻のような魚が目に入ってしまった。


(土用の丑の日……

それは禁断の美味、鰻の蒲焼が大活躍する日である…)


抑えられない唾液を飲み込みつつ、傍らのユリアを見ると、ユリアも珍しく鰻を凝視している。


「ユリアさん、このお魚食べた事ございますの?」


他国ではポピュラーな食材かもしれないので、ユリアに尋ねると、ユリアはブンブンと首を横に振った。


「いえ、神聖国でも帝国でも目にしたことないですね、これ、鰻なんでしょうか?」

「わたくしも初めて見たので、食べてみない事には…」


転生者と言うのは表向き公言していないので、鰻だとか鰻じゃないとは返答出来ず、マリアローゼは言葉を濁した。


「お、食べてみるかい?姫様!」

「い、いえ、姫では…でも、焼いて頂けますの?」

「すぐそこの店が知り合いだから、持っていけば焼いてくれるよ、美味しかったら買ってくれ」


店主の指差した方に、確かに店があり、焼き魚専門と看板にも書いてある。

マリアローゼはふむ、と頷いた。


領地の料理ギルドから改革しても良いかもしれませんわね……?


「分かりました、では、魚をどちらからでもいいので身を二つに捌いて下さいますか?」

「えっ?このくねくねした状態だから、それは難しいなぁ」


ですよね!?


多分適度な大きさにぶつ切りにして食べるのが普通なのだろう。

読んでくださり、ありがとうございます。

誤字報告も大変感謝です!

少しでも、楽しんで頂けたら嬉しいです。

ブクマ・いいね・★で応援頂けると、とても嬉しいです。励みになります!

感想も有難く拝見させて頂いています。

有難うございます。

※下記のひよこのPixivから飛ぶと、自作のAIイラスト(未熟)で作ったキャライメージイラストがありますので、宜しければご覧になって下さいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 以前NHKの時代劇で鰻を捌くのを観た記憶が……。山本耕史さん主演の剣の達人の浪人が鰻裂きの仕事に就くの。ユリアさん捌いてみて。 因みに鰻の旬は冬だそうです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ