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歌と詩

秘かに。

作者: 風花 深雪


後書きは、女性。


ねぇ、本当は気づいているんでしょう。


伝えられなくても

伝わることってあるからさ

それでもきみは 知らぬフリして

僕はなんだか 寂しいよ。


たとえきみが 他の誰かの(もの)だとしても

それでも僕は、きみのことを想っている。



誰よりも、きみのことを想っている。




人を惹きつけ魅了する

きみは魔性の女だったね

それでも僕は きみが好きだよ。


ずっと見ている、ずっと見ているから知ってるよ。

きみの好きな香水も ブランドも 癖も 得意料理も

何もかも 見ているからさ、知ってるよ。


あぁほら、駄目だよ お腹出して眠ったら

それでこの前 お腹痛くしちゃったでしょう。

まったく 世話が焼けるなぁ

そんなきみも、好きだけど。




ねぇ、本当は気づいているんでしょう。


普通にしてても

感じるものってあるからさ

それでもきみは 知らぬフリして

僕はなんだか 切ないよ。


たとえきみが 他の誰かの(もの)だとしても

それでも僕は、きみのことを想っている。



いつまでも、きみのことを想って居るよ。



今も昔も 変わらずに

あの日からずっと、()()に居る──。







──…カタン。


後ろから、音がした。

クローゼットの引戸が少し、あいていた。

窺うと、見間違いでもなんでもなくて

仄暗い隙間から じっと、


こちらを見つめる血走った目が、そこにあった。








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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)リアルな描写の迫力と鮮やかさ、相変わらずお見事でございます。言葉足らずにしてあるお蔭で色々な想像が描き立てられる仕組みになっているとも思います。 [気になる点] ∀・;)そうですね。…
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