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第22話 ダンジョンの町“カナヤマ”攻略戦⑪

中央広場には人間の姿は見えず、ゴーレムたちがほぼ半分を占拠していた。


「まずは道を作るわ!」


突き出したクシナの両腕から炎の刃が噴き出て、目の前のゴーレムたちを爆散させていく。一直線に道ができた。


「行こう!」


2人はダンジョンに向かって突き進む。クシナは所々で炎の壁を出して、少しでもサユリたちの負担を減らそうとしていたし、スザは切り開いた道に飛び出てくるゴーレムの核である魔石を正確に突いて倒しながらダンジョン入口へとたどり着いた。


「どうなってんだ?」


入り口から中に入った途端、さっきまであふれていたゴーレムはぱったりといなくなった。


『入り口まで来た敵には、あのゴーレムでは勝てないと踏んだのよ』

じゃあ。

『力を結集させた敵が現れるわよ。最深部で一体だけが待っているとは考えられないから、各階にボスクラスを配置するんじゃないかしら。疲弊させ、最後に打ち取るために』

なるほど。力を温存しながら進める必要があるか・・・

『このダンジョンはサブのダンジョンだから、比較的浅いわよ。変わっていなかったら、地下5階までがダンジョンで、6階にマスターの部屋があると思うわ。敵の強さもわからないから、温存しながら進むのは正解だと思うわ』

わかった。


「クシナ」

「ん?」


肩に力を入れてキョロキョロしていたクシナは、視線をスザに向けた。

スザはイズに聞いたことをクシナに伝えた。


「なんでそんなに自信たっぷりなの?ここを知ってるの?」

「いやあ・・・戦いが終わったら話すよ。だからここは疑問を横に置いといて一緒に戦おう」


ちょっとプクッと頬を膨らませたが、クシナは頷いた。


入り口の階段を降り、地下一階に降り立つ。物音がしない。ゴーレムも何も現れない。なんの障害もなく2人は進む。行き止まりだ。目の前に扉がある。高さ3mはあるだろう。巨大な観音開きの扉だ。


『さあ、一つ目の戦いよ。これに勝てば地下二階に進む階段への扉が開かれるわ』

「いくよ」


スザの視線にクシナは大きく笑顔で頷く。

スザが巨大な扉を押す。ギギギ…という音を立てて扉は内側へ向かって開き切った。

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