第159話 帰還④
再開だあぁ!
ってまだ言えません。ごめんなさい。
とりあえず、週1回更新でがんばってみます。
助けに行くと決めた次の日の朝。おはようとあいさつをしながら、スザはクシナ、ミナミ、ナギたちのいる食卓に着いた。珍しくバインイズも座っている。
不思議に思いながら、スザはいつもの席に着いた。目の前の食卓に目が行く。
「何これ」
スザの問いに、クシナ、ミナミ、ナギの3人は、視線を宙に泳がせた。
「ちょ」
「チョ?」
イズは言いかけの言葉を止めて、ドンッ!と両手で机を叩き、立ち上がった。
「朝食よ!」
そのまま勢いよくダッ!と走り去っていった。ヒラッとスカートが舞い上がって、美しい太ももと白いイズが見えたのはとてもよいこと・・・ゲフンゲフン
「・・・・」
沈黙が4人を包む。
スザの目が、机の上に置かれた皿へと移動した。
黒い・・・何かがのっていた。
ググゥとスザは、顔を皿の上の黒い物体に近づける。
「焦げ臭い・・・」
「・・・それ、イズ様が私たちの・・・いや、スザのために頑張って作った朝食よ」
ハァ・・・とため息をつき、クシナは頭を抱えた。
「スザがいつも私やミナミの作った朝食を美味しい!美味しい!って食べてるから、自分も・・・って思われたみたいね」
美味しい!ってところは、俺の真似をしていたみたい。そんなに笑顔で目を輝かせていますかね?
んっ!?
クシナが視線を出入り口に向け、くぃっと顎を振る。スザは自分を指差した。
「当たり前でしょ!」
スザはそのままイズの後を追おうとしたが、
「待って!」
クシナの声に振り返ると、顔の前に黒い物体がのったままの皿が差し出されていた。
「これをどうしろと?」
スザの問いに、クシナは黙って、ただじっとスザを見つめるだけだ。
「・・・まさか・・・」
クシナは黙ったまま無理やりスザの手に皿を押し付け、ゆっくりと頷いた。
「入るよ」
地下室のイズたちは、机の突っ伏したままだ。
「これ、イズが作ってくれたんだろ?嬉しいなぁ。頂きます!」
ゴキッ!・・・ゴリュゴリュ・・・ゴキュッ・・ンン・・・!
「あ・・・ああ・・・お・・・おいし・・・かった・・・」
その声と同時に、バタッ!と倒れた音がする。
「スザッ!」
イズたちは倒れたスザを抱き起した。白目に口からは泡が・・・
「ウソつけ!」
その日、スザは新たな仲間を手に入れた。そう、便器という仲間だ。
少しでも「おもしろい」、「続きが気になる」と思って頂ければ、ブックマークをお願い致します。
またページ下部の☆を押して評価頂けたら、とっても励みになります。
気軽に評価☆を押してもらえれば幸いです。