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第126話 裂き乱れる兄弟愛②

ちょっと用事があって更新が遅れました。ごめんなさい。

またブックマークを頂きました。ありがとうございます。

がんばります。


2021.8.9一部手直し実施しました。

流れに変化はありません。

「私は基本、戦わないわよ」

「えっ?」


イズの宣言に、スザたち4人は呆けた表情になっていた。


「私、あんたたちの戦いを側で見ておくから、がんばって勝利をもぎ取りなさい。自分の身ぐらいは守れるから、私のことは心配しないで大丈夫」


と言いながら、イズはイチに言って装備だけは充実させていた。


黒のマントには赤い魔石が付いている。これはジョウサのものだ。瞬時に体を囲んで硬化するらしい。

そして、たわわな双丘をそっと支えるだけの青い胸当てと局所だけを隠したような小さな青い短パン、編み上げの皮ブーツを身に着けている。腰の後ろには何か装備してるが、よくわからない。ナイショらしい。


イズが新しい体を得て10日後、イチも島のダンジョンをサブダンジョン化し、ダンジョン五重塔で魔力体を作成したのを確認して、スザ、イズたち5人は東へと向かって出発した。


5日後、放棄された村に到着した。すでにユウたちがここに新たな村を建設中だ。イチにもお湯製造魔道具が作れたので、大きな共同風呂場が設置されている。


島の村や砂浜の村から人が流れてきていた。やはり嫌な過去を思い出すからだ。セイラ、ユリ、アヤメ、レイの生き残った家族もここで暮らしているらしい。ユウからそう聞いたが、彼女たちの死を連想させるので、スザたちは会うのはやめておいた。


そこからさらに東に向かって進んでいく。途中、何度かもめごとにもならない口論らしきものがあったが、美女たちの連合軍にスザ、ナギは降伏していた。魔力杭を打ち、はぐれた魔物を退治し、放棄された村を抜け、旅を続ける。


ユウ達と別れて15日後、平野が開けてきた。


スザたちはそこで魔物に襲われている人々を発見した。統一された武装。兵士のようだ。その兵士たちが魔物たちに攻め込まれていた。横槍を入れられた形のようだ。しかし、魔物たちは数が多いが弱いようで、態勢を立て直して攻めに転じ始めた。


魔物名:ゴブリン 特徴:小さい鬼。粗末な剣、粗末な弓、弱い魔法を使える。集団で戦う。 属性:火属性に弱い 備考:繁殖力が強い。


ゴブリンたちは20匹以上いそうだが、その半分程度の兵士たちにより駆逐され始めた。体も小さく、ほぼ裸に粗末な剣などで戦っているため、戦闘能力も高くないようだ。兵士たちは押し返し始め、その勢いでゴブリンたちは逃げようと後退をしていく。


「ガアアア!」


突如、ゴブリンたちの奥から威嚇する声が発せられた。逃げようとしていたゴブリンたちは一斉に転進し、再び兵士たちに襲い掛かった。


ゴブリンの4倍くらいの大きさの魔物が3体現れた。鎧を纏い、手には巨大な大剣を装備している奴が2体、棍棒を装備している奴が1体だ。


魔物名:オーガ 特徴:鬼。ゴブリンの頭。巨大な剣や棍棒を振り回す。怪力 属性:火属性に弱い 備考:鎧に見えるが、実際は皮膚を硬化させている。ゴブリンを手下にしている。


「オーガだっ!」

「くそ!3体も!」


口々に叫びながら、兵士たちはゴブリンを相手にしながら徐々に後退を始めた。



「統一された装備ね。軍隊が存在している」


イズはゴーレム馬の上、スザの前に座って大きな独り言を言った。


「この近辺には軍をまとめる存在がいるということです」


ナギが続いた。クシナとミナミは視線をスザに向ける。


「助ける!恩を売っとけば、すぐさま敵対するなんてことにはならないよね?」


スザの視線に、クシナ、ナギ、ミナミは頷いた。スザは鑑定で見た情報を全員に知らせ、


「敵は後ろの3体、オーガ!いくよ!」

「はーい♡!」

「おうっ!」

「了解!」


ゴーレム馬は、ドッ!と土を蹴り、山道から平野へと駆け下っていった。

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