第100話 再会⑬
またブックマークを頂きました。
ありがとうございます。やる気が溢れ出ます。
2021.8.6一部手直し実施しました。
流れに変化はありません。
翌日の昼頃にはスザたち一行は島の村に着いた。
ユリ、アヤメ、レイは生き残った家族を連れ、村に残った家族の元を訪れて、事情を説明することになった。スザたち4人はイチのダンジョンに戻った。
「そう。砂浜の村を奪還できたことは喜ばしいことだけど・・・あなたの大切な仲間を失わせてごめんなさい」
イチは頭を下げた。スザは首を振る。
「イチ様が謝ることじゃない。彼女を守り切れなかったのは俺の」
ゴホン!ゴホ♡!ゴホウン!
「俺たちの責任だ」
イチはクシナ、ミナミ、ナギを見て、小さく笑う。
「いいチームね」
イチは両村長キク、センと軍司令タカ、スザ、クシナ、ナギと急遽会議を行い、明日から順次砂浜の村に帰っていくことに決定した。ユリ、アヤメ、レイは、今日一日は家族と過ごすと連絡が来た。
スザたちと第一次帰還隊は朝早くから島の村を出発し、昼前に砂浜の村に着いた。
村長キクと話をしながらスザは砂浜の村を復興していく。外壁を作り、門を作り、内部に道を作る。行政府を作って集合住宅を建てていった。食事は川の魚とワイバーンの肉だ。
次の日の昼には第二次帰還部隊が到着した。集合住宅を中心に増築していく。
5日経過し、すべての住民の帰還が完了した。たったの5日で村が復興したのを目のあたりにした村長キクは、住民の同意を得てイの国の一員になることを申し出てきた。
スザは歓迎し、イズにイの国化部隊を送ってくれるよう連絡した。二つ川の村にいるユウ達がそのまま南下するようだ。
「明日、島の村に出発する。イチ様と話をした後、この一連の戦いの元を断つ動きをするつもりだけど・・・ユリ、アヤメ、レイはどうする?」
行政府の村長室で村長キクを交え、話をしていた。ユリ、アヤメ、レイは視線を交わした後、頷いた。
「もちろん行きます。もっと幸せにしてください」
「ほおおお」
何、その感嘆の声。キクさん、やめてください。恥ずかしいいいぃぃ・・・
「顔を赤くする前に、ほら!」
クシナがスザの肩をつつく。
「わかった。これからもよろしく頼むね、ユリ、アヤメ、レイ」
「はいっ!」
翌日の朝、7人は住民に盛大に見送られながら砂浜の村を出発し、その日の昼前には島の村に到着した。