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【知らない図書館にいた。】

討魔が、新作の本を読んでいるとき、気が付くと、知らない図書館にいた。

今日は、天気が良い。快晴だ。が、冬なのにこの気温はどうなのだろうか。12度だぞ?ここまで、走って来ていたりしていたら汗だくのダクダクだ。偶然にも、フリースという冬着できてしまっている。前々から、服選びのセンスがないとは言われていたが、今日のこれは、ちょっと違う。俺のせいじゃない。この気温のせいだ。うん。

そろそろ、図書館に入るか。カウンターもすいてきたみたいだし。この図書館は新作でも、すぐに読めるから良いんだよなぁ。

俺の好きな作家さんの本は、は行か。え~と、この辺かな?お!あったあった。早速借りるぞ!

「貸し出しお願いします。」

「はーい!お、また来たね。やっぱり新作は読みたいよね。いつも一番最初に借りに来るもんね。熱が入ってるねぇー!」

「そうなんです。この小説を読んで、書きたくなっちゃって。一年くらい前から、自分で書き始めたんですよ。でも、なかなかうまくいかなくて。」

「そうだよね。なかなかうまくいかないよね。キャラ設定とか、途中で変わっちゃったりとか…うんうん。分かる。」

まるで、昔かいていたような口ぶりだな。この司書さん。

さて、早速読んで行こう!今回はどんな展開になるかな?この、小説は、ファンタジー系だ。魔法があって、勇者がいて、主人公は、どこにでもいそうな、青年だ。この、どこにでもいそうな、青年が、主人公ってところが良いんだよな。勇者とかだったら、普通に面白くない。チート級とかだったら、また別なのかもしれないけど。

「今日は、スキルの取得からだな。」

「えー?あんなにつまらないものを、やるんですか?」

お前なぁ、つまらないって、スキルは基本中の基本。侮れないもんなんだぞ?

全く。分かってないなぁ。

ほほう。今回は、スキル取得からか。ま、前回は、第一層をようやくクリアして、レベル5まで上がったとこまでだったもんな。そうかそうか。この世界って、レベルあげするの難しくない?一層だけでも結構な敵が出てくるんだけど、普通なら、もうレベル10とか行ってるくらいなんだけど。

ん?んんん?

「ここ、町の図書館じゃなくね?」

本をきりの良いとこまで読んで、顔をあげた。そしたら、なんと、目の前にあったのは、町の図書館では見られない壁紙や、本棚。そこにあったすべてが、高級感溢れる物にかわっていた。

「えぇ?待て待て、俺は、日々の生活がきつすぎて、夢でも見ているのか?あー。そうだよな。うち貧乏だもんな、こんな世界を夢見てもおかしくないよな。」

「ねぇねぇ、おにいさん。何をぶつぶついっているの?」

え~と、誰?小学生くらいの女の子なのは分かるんだけど、名前知らないし。何て呼べば言いにか分からないから返答できない。

「…」

「あ、おにいさん。変わった服着てるね。どこで買ったの?」

「変わった、服?」

俺の服のセンスはそこまでダメなのか。もう、服着たくない。あれ?女の子の服。日本では見たことないなぁ。ん?日本は輸入品があるし、売られてるのは、多分いろんな国の服だよな?じゃあ、そこでも見たことないって。どういうことだ?

「そうそう、変わった服。まるで、本の中の古い人だね。昔は、そういう服を着ていた人たちがいたんだって。」

「本の中か。その本どこにあるの?」

「読んでみたいの?じゃあ、こっちこっち!」

女の子に、ついていってみた。なんか、俺は、古い人みたいだ。違うか、昔いた人みたいな服装をしていると。俺の夢の中は、ごちゃごちゃだな!服にこんなにも不満を抱いていたのか。でも、本のことは、いつも考えてるからこんな風に夢になるのか。夢って不思議だよな。

「あ、ここここ!ほら!見てこのページ。おにいさんみたいな人がいるでしょ?」

本当だ。俺の服装ににてる。良くできた夢だな。

「ほんとだ。ところで、君のなまえは?」

「えっとねー私は、アル。おにいさんは?」

「俺は、金切討魔だ。よろしく。」

「トウマ?変わった名前だね。よろしく!」

へー。変わった名前なんだ。ま、いっか。どうせ、夢なんだし、本当の名前言ってもどうにもならないし。とりあえず、早く夢から覚めてくれないかな。

「アルー?もうそろそろ行くよー!」

「あ、お母さん!またね。トウマ!」

「おう!」

不思議な夢だよな。そういえば、俺の好きな作家さんの作品に、夢落ちの小説あったよな。



次回、【夢じゃないの?】

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