生への渇望
正直、30分で考えた話を1時間で書き上げてちょっと手直ししたものなので病院食並みに薄い内容ですが温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
最初の方は自分語り入れた自覚はあります。反省してます。
それにしても、なんか世にも奇妙な話みたいな内容だね。
「あぁ…死のう」
俺は今、とてもつらかった社会人生活に絶望し、首を吊って死のうとしている。
確かに今日は金曜日で明日は休日だ。だがしかし、俺はもう休日すら疲れてしまった。
平日5日間死ぬほど頑張って休日の2日間は安らぎを得る、それはほとんどの人に当てはまる事だ。大抵の人は平日が嫌になるが俺は違う。 俺は休日の終わりが最も辛いのである。
休日の終わり。すなわち夢の終わり、恐怖の始まり。 自由の終わり、束縛の始まりなのである。それがこの上なく怖い。だから死ぬのだ。この2日の間に死にきるのだ。
「今までの人生…高校時代は楽しかったかなぁ…あの頃に戻れればな…いや俺は今からもっと良いところに進むんだ。もしかしたら異世界に転生するかもしれない…ふふふ…。」
そんな妄想を膨らませながら紐の輪に首を通したそのときであった。
「オッス、元気してる~?今にも死にそうな人~!」
「この状況で元気に見える?」
「まぁでもさっき口角上がってたよね~!もしかして死んだら異世界に行ってハーレムできるとでも考えてたのかな~?」
「うるさいな!何なんだよお前は!誰なんだよ!今俺死ぬことで忙しいんだけど!」
「俺ぇ~?まぁ自慢じゃないけど神ってやつやってんだけどさぁ?知ってる?」
「神だぁ?その神様とやらが死のうとしてる俺になんの用事だよ?まさかほんとに異世界に連れてってくれんのかよ?」
「まぁそれも面白そうだけどさぁ?それぐらい面白い話持ってきたんだよね~。」
「面白い話?」
「そうなんだけどキミ明日空いてる?明日の10時までに近くのコンビニに行ってほしいんだけど。」
「コンビニ?」
「そうコンビニ。まあまあそう警戒しないでさぁ行ってみてよ。幸せな奇跡が待ってるからさ!」
「幸せな…奇跡…?にわかに信じがたいけど。」
「じゃ伝える事は伝えたから、明日絶対行けよな!逃げんなよ!」
そう言って自称神様は消えてしまった。訳が分からなかったが、死ぬのは神様とやらに騙された後でも大丈夫だろう。そうして俺は一旦死ぬのをやめた。
次の日、俺はあいつに言われた通り10時に近くのコンビニに行ってみた。
「本当に奇跡なんて起こるのか…?」
ちょうど10時になったとき、結構美人な女性が話しかけてきた。
「あの…もしかしてあなた神様とか言う人に呼ばれてきましたか?」
「え?えぇまぁはいそんな感じです…。」
「うわぁ~あなたもそうなんだ!実は私も神様にここに来れば運命の人に会えるって聞いたんです!本当だったんだ~!」
「う…運命の人!?お…俺が!?」
「その通りよ!じゃあ早速行きましょ!」
俺はその娘に手を引かれて走った。ただ手を引かれるまま、どこにいくかも分からなかった。
「ちょちょちょ待って待って!一体どこにいくんだよ!」
「どこにいくって、運命を感じあった二人が手っ取り早く愛し合える場所と言えばあそこしかないでしょ!言わせないでよ恥ずかしい!」
彼女が向かう先にはなんと!ラブホテルがあったのだ!マジか!
ホテルに着き、チェックインを済ませて部屋へ入る。年頃の男女がホテルに二人、ここまで状況が整っていればやることは一つである。
彼女と熱い夜を過ごしていたが、本番行為はせず、ペッティング程度しかできなかった。本番は俺から断ってしまった。以外と彼女も俺の情けない申し出を受けてくれた。まだそれを行う覚悟が俺には出来ていなかった。
そんな悶々とした気持ちを胸に俺たちはホテルを後にした。
「昨日は本当に楽しかった、またね。」
「うん。じゃあまたね。」
こうして俺は彼女と別れた。
一体何をしているんだ俺は。なんで女性とホテルに入ったのに前戯程度で満足してしまうんだ。情けない。しかし、出会った初日にしては上出来とはいえるだろう。これからゆっくり愛を育めばいいさ。
今回のデートの感想戦をしているときに神様が現れた。
「オッス、元気してる~?リア充の人~?」
「あ、どうも神様!その節はどうもありがとうございました!おかげで生きる希望が出来ました!本当にありがとうございます!」
「よろしい!じゃあもう思い残す事はないね!死のうか!」
「え?いや、もう死ぬ必要は無くて…」
「問答無用!神たる我が力によってその長きにわたる哀れな人生に死をもって幕を閉じるがいい!!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして俺は神に殺された。後に死体は発見され、葬式も挙げられた。葬式に彼女はいなかった。名前すら知らないのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、やはり悲しかった。
一つ気になることがあった。周りの人の話を聞く限り、俺は昨日、自分の部屋で首を吊って死んでいたらしい。それでは彼女と過ごしたあの日はなんだったのだろうか。
とにかく、今の俺が思っていることは一つである。
もっと生きていたかったなぁ………
作者は女の子と二人きりで一夜を過ごしたり、ホテルでエッチなことしたりしたことは無いけど、きっと自殺願望なんて吹き飛ぶぐらい楽しいことだと思うよ!




