アメリカに飛んだ訳
『ん…………あぅ……………』
脳の覚醒。
左手が無意識のうちに上に掲げられ、現在時刻を確認すべく目覚まし時計を手に取ろうとするが。
その手は時計に触れることなく、指先はコォンと高めの音を立てながら壁を突いた。
寝起きにいきなり突き指をくらい、体を丸めて指先を押さえようとすると、今度は両膝に衝撃が走った。
『いっっ…………………な、なに……………』
痛みを訴えながら上体を起こし、眩しい照明に対抗する瞼をむりやりに開く。
そうしてようやくここまでの痛みの原因を把握する。
『お、おふろ…………?』
そこは見慣れた自宅の浴室。
その浴室の中に布団と共に自分が転がっている現状に困惑しながらも呑気にあくびを一発。
むにゃむにゃと口を動かしひとまずここから出ようと目線を入口へと動かしていくと――――――――――
『………………あっ!』
小さく開いた入口にはニヤニヤと口元を歪める葉菜と愛妹のターシャがチラリと浴室内を覗いている。
『や、やりやがったなーー!!』
ジャンプして浴槽を越え、洗い場に着地。
「ワー!」と逃げ出す2人を、扉を吹き飛ばさんばかりの勢いで追いかけていく。
高校生2人までもがターシャといっしょになって家中を駆け回る。
そんなやかましくもどこか微笑ましい皿を洗いながらエレナは微笑んだ。
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「なあ、葉菜ってなんでアメリカに来たんだ?」
「ええ?前に話したじゃんか」
リア1人の少し遅めの朝食。
トーストを頬張りながら問いかけをするリアのとなりに携帯を弄りながら葉菜が座っている。
その葉菜は問いかけに少し驚く。
「あれ?そうだったっけか?」
「そうだよ!まだ直接会ってない時にメールでやり取りしてたじゃん!」
「んー……………あーそーだったな」
問いかけてきたくせに思い出せずに既に興味も薄れてきているような態度に少々ピキっときた葉菜。
ちょうど手元にある携帯のメール履歴を遡って、リアに画面をつきつける。
「ほら!これ!」
「ん?あーそーだこれだこれだ」
そこには少しぎこちない、まだ互いに慣れていなさが滲み出ているやり取りが文章として残っている。
「ステイ先が決まった時に、偉い人を介してメールアドレスとか教えて貰ったでしょー。その日中に送ったのに、リアはもう覚えてないんだ?」
若干意地悪さを練りこんだ口調で話してみる。
するとリアは案外バツが悪そうになった。
「いや……………わ、私だって緊張してたからさ」
「リア、緊張とかするんだ」
「どういう意味だ?」
キッと細い目で睨んでくるリア。
葉菜は視線ビームを笑いで弾き返しながら話を元に戻す。
「メールでも言ったけど、私は、アメリカの戦闘機型の機体が好きなの」
「じゃあ、なんで戦闘機型が好きなんだ?」
その返しに、葉菜は片手を顎に添えた。
「あー…………それは言ってなかったっけ」
記憶に残るメールの内容を掘り起こしながらボソッと呟く。
そして結果として言った記憶がなかったため、葉菜は応えを返す。
「私がアメリカの機体いいなーと思ったのは、もっと小さい頃にゲームで見てかっこよかったからだよ」
「………………それだけ?」
「うん、それだけ」
そう答えたら、リアが大きな声を上げて笑いだした。
「あっはっはっはっはっはっ!!葉菜、単純かよあっはっはっはっはっ!!!」
「な、何!?そんなに笑う!?」
「笑うだろ!あーかわいいかよ葉菜は!」
めっちゃくちゃに笑われ、段々と恥ずかしくなってくる葉菜。
顔を真っ赤にしながらなんとか抵抗しようとするが、
「い、いいでしょ別に!」
としか言えなかった。
しかも、
「いいんじゃない?それで」
なんて肯定されてしまったものだから恥ずかしさはより倍増した。
「結局のところ、理由なんて人それぞれだからそれでいいと思うぞ。これはちょっと単純でかわいいと思うけどな」
「そ、そう」
口篭り、細い声でしか返事出来ない葉菜。
気づけば朝食を食べ終わっていたリアは椅子から立ち上がり、食器を片付け始める。
「いつまで下向いてんだ。もうそろそろ時間だぞ」
「……………わぁかってるよっ!!」
みなさまこんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
今回のお話ですが、後半部分、下書き無しで
アドリブ書きしたのでもしかしたら
文章がおかしかったりするかもしれません……………。
変な箇所があれば教えてくださいませ(汗)
つい数分前に「こんなのもいいかも!」と
アイデアが浮かび文字に書き起すことが
楽しくなっているイロハでござい。
多少先の話にはなりますが、お楽しみに!
さて、今回はこんな感じで終わりまーす!
また次回!ありがとうございました!
※Twitterもあります!
https://twitter.com/iroha_TETUHANA
【次回投稿予定日は 4月19日 22時 です】




