自然に囲まれながら
ふと、改めて周囲の風景を見渡してみる。
畑の両側にはとても背丈のある高い木がそびえ立っている。
足元には見渡す限り緑が広がっており、その中に所々混じる赤や紺の花が緑の視界に文字通り花を添えている。
少し歩けば透明度の高いキレイな川もあり。
水音と木の葉を揺らす風の音が美しい自然の旋律を奏でている。
人の手の加わっていない、ありのままの環境にいるためか、オレは心地の良い開放感を味わっている。
広々としている空を見上げ、胸がスっとするのを感じる。
『なあ、グリュックくんよ』
川を泳ぐ魚観察に夢中のリュトを遠目に見ていたら、隣に座るディラがコップに水を注ぎながら声をかけてきた。
『いきなり突っ込んだ話になるんだけどな、お前さん、グラフ達と出会ってよかったと思っているかい?』
突然の問いかけにオレは硬直する。
なんだっていきなりそんな質問を………?
『それは………はい、出会えてよかったとは思っています。でも――――――――』
『――――それなら、何をそんなに怖がっているんだい?』
バッと顔を上げて、ディラの顔を見やる。
心を見透かされたようで、驚きと気分の悪さに鼻白む。
ディラはオレの態度に気づいたのか気づいていないのか、そのままの調子で先を続ける。
『いきなりどこの誰ともしれない小僧が家族に………なんて話、そうそう素直に受け入れられるもんじゃないと、そう思っているんだろう?』
「う…………」
ディラの発言に、オレは何一つ言い返すことが出来ない。
図星を的確に貫かれた恥ずかしさ………というのも少なからずあるが、それ以上に居心地の悪さに喉が詰まってしまっている。
『まあ、そんなところです………』
その居心地の悪さを唾とともに無理やりに飲み込み、何とかして言葉を紡いだ。
『そりゃあな、流石にグラフとクイラちゃんから電話で聞いた時には驚いたさ。それでもな、レイは違ったんだよ』
話の先がなかなか見えてこず、脳内に複数個の疑問符を描きながらディラの語りに耳を傾ける。
『レイはな、この話を聞いた時、驚くどころか手放しに喜んだんだよ。かわいい孫が増えるんだって。そのうち会える時が楽しみだってな』
そこまでいうと、ディラはコップに残った水をグイッと飲みほした。
オレは既に半分ほど思考が止まっている。
残る半分の思考力を用いて沈思しながら、話の続きを待つ。
先を聞くことは何となく怖い感じもするが、多少の期待を持ち合わせたオレは息が詰まりそうになる。
自然の中を駆け巡る静かな風がオレの頭を撫でていく。
安心しろ、大丈夫だと言い聞かせてくれるように。
こんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
イロハ、初めて活動報告を書いてみました。
特に使い方も分かっていませんが、気まぐれに
投稿していこうかなと思っているので、
小説ついでにそちらにも目を通してみてください。
今年もあと2週間と少しで終わってしまいます。
忘年会やら大掃除、年越しそばなど
まだいくつか行事(?)も残っているので、
2019年、しっかり楽しみきりましょう!
それでは今回はここらで終わります!
また次回よろしくお願いします!
【次回投稿予定日は 12月18日 です】




