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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
一年生
13/247

修学旅行 #8

風呂上がり、それぞれの部屋へと散ったクラスメイトはその大半が談笑にふけっていた。

私たち5人も、というよりは谷本さん、夕、私の3人で楽しく会話をしている。

葉菜と幸は押入れから引っ張り出してきた枕を投げ合って遊んでいた。


「ねえ谷本さん、正直に申し上げます」


「な、何よ急にそんな………」


「谷本さんって、下の名前、何て言うの?」


「えぇ、今さら!?でも、思い返して見ると名前で呼ばれたことってあったっけ?」


疑問を口にしながら谷本さんがちらっと夕を見る。

それにあわせて夕の首が反対側に向く。


「学級委員だから、なんだか少しお堅いイメージがあって、それで名字で呼んだほうがいいのかと………」


私の苦し紛れの言い訳を聞き、谷本さんが肩をすくめる。


「まあいいわ。私は凜よ、谷本凜」


「よし、覚えた、凜ちゃんね」


「……今度からは、凜って、呼んでも、いい?」


恐る恐る夕が尋ねる。


「えぇ、いいわよ。なんだか慣れないから少し気恥ずかしいわね」


凜が頬をかき、若干視線を外しながら応える。


その答えを聞いた夕は両手を広げて「凜ー」と甘え声で凜に抱きつく。

凜は焦ったものの、すぐに夕を受け入れて頭を撫でる。姉妹のようでとても微笑ましい。


「私は今まで通り名字で呼ぼうかしら。名前で呼ぶのって私らしくないような気が………きゃっ!」


「あっ、ごめーん枕飛んでっちゃった。事故だから、許して?凜ちゃん?」


枕投げに没頭していたように見えてしっかり話を聞いていた葉菜が「凜」と呼びながらニヤニヤと謝る。


プルプルと体を震わせた凜が、枕を掴んで


「うなーーーー!」


と思いっきり葉菜に投げ飛ばした。

直線上に飛んでいった枕は見事葉菜の顔に命中。


「おふっ!やってくれたな凜ー!」


葉菜が両手に枕を持ってじりじりと凜に詰め寄る。


「おっ、こんな面白そうな戦い、私も参加するしかねえな…………あれ?」


意気込む幸の手には持っていたはずの枕がない。

その枕はいつの間にか凜の手の中にあった。


「よしっ、勝負だ凜!」


「ええいいわよ!やってやるわよこのー!」


顔を真っ赤にした凛と実に楽しそうな葉菜は既に臨戦態勢。

刹那、お互いの枕が交差する。


「いやー2人とも元気だねー」


いつの間にか隣に座っていた幸の声に驚く。

左の幸を見るとこれまたとても楽しそうな面持ちをしている。

夕が立ち上がって幸の膝へ座る。

膝に落ち着いた夕は安心した顔で息をついた。


「はぁ、私はもう動けないや!」


「いやぁ……あはは、お疲れ様」


いかにも元気な顔でそんなことを言われても、私はただただ困ることしかできなかった。

どうもどうもお久しぶりですイロハです!


約1ヵ月もの間が空いてしまってすいません!

とかいってるうえに今話短くてこれもすいません!


謝罪コーナーはここまでにします。


今話の話と参りましょう!


谷本さん、もとい凜をメインに書きました。

凜の名前は以前後書きに書いたことがあるので

別に隠していた訳ではないですが、

本編の中で名前を出したのは初…ですよね?(汗)


次話は非常に濃い話になるはずです!

少なくとも自分はそう思ってます(汗)


ではこの辺りで終えたいと思います!

また次話も読んでいただけたら嬉しいです!

それではさようなら!

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