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第8話 異世界の街が気になります

前回のあらすじ

異世界の常識を知り興奮する主人公であった

「それではこのぐらいにして、昼食にいたしましょう」

 お姫様がそう言うと同時に外から大きな鐘の音が響いた。

「お姫様、今の鐘の音は何ですか?」

 足立が皆の疑問を代弁して質問した。

「今のはお昼を告げる鐘の音です。この鐘は城下街の東西南北とこの城にある計五つの鐘を、日が昇る朝と日が頂点に達するお昼と日が落ちる夜の三回鳴らします。今のは二度目の鐘なのでお昼の時間ということです。ではこれから食堂の方に移動をしてお昼にしましょう」

 お姫様に促されるまま俺たちは部屋を出て離れの食堂に向かった。

「皆様、本日の昼食は白パンとキンエ牛のステーキにポトフでございます」

 全員が着席するとメイドさんが手早く配膳を済ませて、軽く料理の説明をした。

「皆様それでは頂きましょう」

 お姫様のその言葉を聞くと俺たちは頂きますと言い料理に手を付けた。

 それからステーキを食べたものは美味いと絶賛し、ポトフに口を付けたものは口を閉ざし黙々と食べていた。

 そんなこんなで食事を終えるころには俺たちは満足げに笑顔を浮かべていた。

「皆様お食事は口に合いましたでしょうか?」

 そんなお姫様の問いに俺たちは口々に美味しかったと述べた。

「それではお腹も膨れたところで午後からは各自自由にお過ごしください。私は執務がありますのでこれで失礼させていただきます」

 そう言うとお姫様はメイドのアンナさんを引き連れ食堂から出て行った。

 こうして俺たちはつかの間の自由な時間を手に入れた。

「姫姉、これからどうする?」

 俺は暇になった午後の時間をどう過ごすか姫姉に相談した。

「どうすると言われても特にすることもないし城下街でも行ってみる?」

「そうだな。外に出るなとは言われてないし城下街にでも繰り出しますか」

 こうして俺ら二人は城下街に行くことになった。

「お~い足立君、俺たちちょっと街の様子でも見に行ってくるよ」

「そうか、わかった。日が沈むまでには帰って来るんだぞ」

 そう話しているとメイドさんが一人やって来た。

「ユーマ様、ヒメナ様。街に行かれるのでしたら私がお供いたします」

「それではお願いできますか」

 変に断って後をつけられる位なら最初から同行して貰った方が面倒が無い。

「お任せください。それと私の事はメルとお呼びください。それでは参りましょうか」

 こうして俺と姫姉に加えてメイドのメルさんの三人で街に繰り出すことになった。




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