表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/262

第7話 授業って真面目に聞いている時間の方が短い

前回のあらすじ

異世界のトマトも地球と殆ど変わらない味であった

 俺たちが談笑していると食堂のドアが開きお姫様が入って来た。

「おはようございます。皆様お揃いでしょうか?」

「はい、全員この場に揃っていますよ」

 足立が姫様の問いに笑顔で答える。

「では皆様お揃いのようですので、これからこの世界での常識や今後について話したいと思います。部屋を用意いたしましたのでそちらへご案内いたします」

「ええ分かりました。ちょうど朝食が終わったところですので移動しましょうか」

 足立がそう言うと全員立ち上がりお姫様に連れられて王宮内を数分歩き、大学の講堂を少人数用にした場所に案内された。

「皆様、到着いたしました。本日はこの部屋にて、この世界についてお話します。どうぞお好きな席にお掛け下さい」

 お姫様に促されて全員が着席したのを確認してから足立がお姫様に質問をした。

「一つ聞きたい」

「なんでしょうか」

「誰が話をしてくれるんだ」

「本日は私が担当いたします」

「わかった。だけどもし嘘や自分たちの有利になるように改ざんした情報を教えるようなことがあればどうなるか覚えといてくださいね」

 足立が初っ端から脅しをかけてる。

 まあ俺たちは本当に何も知らないから、嘘を教えられてもそれが嘘だと分からないし釘を刺しておくしかできることは無いよな。

「まさか、私がそのようなことは致しませんよ。もしそのようなことがあればこの命を差し上げます」

 よっぽど嘘を見抜かれない自信があるのか、それともただの馬鹿正直者なのか。

「お姫様がそこまで言って下さるとは。これは安心できそうですね」

「はい。ではそろそろ始めたいと思います」

 お姫様はこの異世界での常識などを話し始めた。

 俺は話半分に聞き流しながら必要な事だけメモを取った。

 それにより分かった事は、この国がラグアシア王国でアジリランド大陸の西方に位置すること。

 周辺の国は北方に三大大国の一つメギア帝国と、東方に商人による商人の国テルティナ商国が隣接している。

 この世界での金銭は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、大金貨、そして白金貨の6種類がこのラグアシア王国で使われている。

 因みに単位はシアで1シアが鉄貨一枚だ。

 大体の貨幣価値は鉄貨が10円くらい、銅貨が100円くらい、銀貨が1000円くらい、金貨は1万円くらいで、大金貨が10万円くらい、そして白金貨は100万円くらいであることが分かった。

 そしてこのラグアシア王国で一般市民一人が一か月暮らすのに必要なのが金貨3枚くらいらしい。

 そしてこの世界にはなんと冒険者ギルドがあるみたいだ。

 話を聞くと冒険者ギルドはある程度の大きさの街には存在し、どの国家にも属さないらしい。

 そんなこんなでお姫様による異世界紹介はお昼まで続いた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ