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第28話 初心者ダンジョン『シアの迷宮』探索十階層、踏破ボーナス

前回のあらすじ

八階層と九階層を突破した。

 ないわ、マジでないわ。お姫様が豚王を牢屋に入れた理由が政略結婚を止めて自由に生きるためだったなんて。そんな淡い夢を抱く前に俺たちを元の世界に帰しやがれよ。

「さて皆さま、ついに最下層までやってきました。あと少しで我々がこのダンジョンを踏破することになります。先人たちが幾度となく踏破してきた道ですが、我々も先人たちのようにこのダンジョンを踏破しましょう」

 なんか急に始まったお姫様の演説を適当に流し、俺たちはお姫様を置いて先に進もうとしていた。

「ちょ、ちょっとまって下さい。置いてかないで下さいよぉ。いくら一人でも余裕だからって置いていくのはちょっと酷いですよ」

 お姫様が一番後ろを歩いていた慎夜に泣きついた。

「お姫様、ちょっと向こうでOHANASHIしましょうか」

 橘さんが慎夜にしがみついていたお姫様を引き剥がすと二人で目の届かないところに行ってしまった。

 二人が消えて行った曲がり角の方から殴打音が数度鳴り響いた。

 それから2分ほど経つと曲がり角からイライラした様子の橘さんと、顔に殴られた後のあるお姫様が出てきた。

 一体向こうで何があったのか。気にはなったがあまりにも橘さんがピリピリしているので聞く事は避けた。

「では改めて、出発しましょうか」

 頬をさすりながらお姫様がそんな掛け声を上げた。俺たちはそれにつられるようにお姫様の後についていった。

 それからいろいろなモンスターと戦いつつ(お姫様の一人無双)、俺たちは十階層のフロアマスターの部屋の前に来ていた。

「この階層のフロアマスターはゴーレムです。これがこのダンジョンでの最後の戦いになります。気を引き締めて下さい」

 メルさんにそう言われ俺たちは気を引き締めた。

 そして扉を開けてフロアマスターの部屋に入って行った。

 そこは他のフロアマスターの部屋よりも少し広かった。そして何よりゴーレムが最初からそこに佇んでいた。

 その時、入って来た扉がバターンと大きな音を立てて閉まった。それが合図だったのか棒立ちだったゴーレムは急に動き出した。

 俺たちは急いで石ころをできる限りゴーレムに投げつけて行った。

「水の旋風よ風の旋風よ我が敵を飲み込み屠れ、アクアハリケーン」

 水と風の竜巻がゴーレムを包み込みその体を崩壊させていく。

 アクアハリケーンが収まるとそこには粉々になったゴーレムの残骸が積み重なっていた。

 やがてそれも黒いモヤとなり消えて最後には魔石と砥石が残された。

「ついに倒しましたわ。これで私も一端の冒険者になれましたわ」

 お姫様がそんなことを呟いていると部屋の奥の壁が開き奥へ続く道が現れた。

「この先を行けば踏破ボーナスが貰えるはずです。お宝目指して全速前進ですわ」

 お姫様はそう言いながら奥へ駆けて行ってしまった。俺たちもすぐ後を追い小さな小部屋にたどり着いた。

 そこに入った途端、皆とはぐれてしまった。急なことにおろおろしていると目の前に宝箱が現れた。

 とりあえずできることは無いので目の前にある宝箱を開いた。

 中には一枚の分厚いカードが入っていた。それを手に取ると一瞬目の前が真っ白になり次の瞬間には周りに皆がいた。

「あれ、今のは一体?」

「今のは一人一人に踏破ボーナスを与えるためにダンジョンが別々にするみたいです」

 俺はメルさんの説明に納得しつつ手に握られたカードに目をやった。

 そのカードは真ん中に小さな宝玉が埋められていた。とりあえず使い方が分からなかったので鑑定してみた。


魔銃デュアルガンド

形状変化

リボルバーと自動拳銃を組み合わせた形状になる

シリンダーに魔法式を描いた刻印魔弾を入れて魔力を流し引き金を引くと魔法式の魔法が発動する

カートリッジには薬莢が入っていて薬莢に魔力を貯めておける

デュアルガンドセットと唱えると銃の形になる

リリースでカードの形状になる


 なかなか強そうな武器が出たみたいだ。だが問題があるとすれば一発も魔法式を仕込んだ刻印魔弾がないことだろうな。これじゃあ宝の持ち腐れだな。一応何も刻まれていない薬莢がシリンダーとカートリッジに入っているのがせめてもの救いだ。

 たぶん魔法式は自分で書く必要があるみたいだが。

 まぁ、踏破ボーナスはこの位にしてレベルが上がってるかステータスでも確認するか。


名前 ユーマ ナギタキ

性別 男

年齢 15

種族 人族

職業 

ファーストジョブ 異世界の学生Lv.31

セカンドジョブ 無職Lv.20 1up

サードジョブ 見習い戦士Lv.Max 2up

フォースジョブ 剣士Lv.1

レベル 31 


HP 175/175

MP 170/170


STR(筋力) 46

DEF(防御力) 51

AGI(素早さ) 56

DEX(器用さ) 81+35

INT(賢さ) 56

LUK(運) 40+60


スキル スキルポイント8

ユニークスキル

言語翻訳、成長促進、無限収納アイテムボックス、スティール、透視、念話、スキルポイント再振り分け、形状変化、武器スキル結合


戦闘系スキル

体術Lv.7、剣術Lv.7、槍術Lv.5、棒術Lv.5、弓術Lv.4 


耐性系スキル

痛覚耐性Lv.3、麻痺耐性Lv.3、毒耐性Lv.3、混乱耐性Lv.3、睡眠耐性Lv.3


魔法系スキル


補助系スキル

鑑定Lv.Max、算術Lv.6、気配察知Lv.4、幸運Lv.Max、豪運Lv.Max、器用さLv.7


生産系スキル

料理Lv.4、裁縫Lv.2


称号

異世界人(ボーナススキル、鑑定Lv.Max、言語翻訳) 


加護

八百万の一角の加護(ボーナススキル、成長促進、無限収納アイテムボックス)


職業ボーナス

アルバイト(ジョブ枠が一つ増える)

アルバイト(ジョブ枠が一つ増える)

☆アルバイト(ジョブ枠が一つ増える)

就職(ジョブ変更が可能になる)

ボーナススキルポイント5

ボーナススキルポイント5

ボーナススキルポイント5

☆ボーナススキルポイント5


 レベルは上がらなかったがジョブレベルは上がってアルバイトも増えた。これでフォースジョブが付けられるな。さて職業でも変更するとしますか。


職業 

ファーストジョブ 異世界の学生Lv.30

セカンドジョブ 無職Lv.20

サードジョブ 剣士Lv.1

フォースジョブ 槍士Lv.1

変更可能職業一覧

異世界の学生Lv.30、無職Lv.15、見習い剣士Lv.Max、見習い槍士Lv.Max、見習い弓士Lv.Max、見習い戦士Lv.Max、剣士Lv.1、槍士Lv.1、弓士Lv.1、New戦士Lv.1


 取りあえずはこれでOK。さてダンジョンもクリアしたし今日はもう帰りますか。

 こうして俺たち一行は王城に帰って行った。

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