第269話 五十九階層の入り口まで進む
早速五十六階層に足を踏み入れた俺たちは罠を掻い潜り魔物を手早く倒して進んでいた。
途中で宝箱を発見したりするも、それ以外は特に何かが起こる事もなく俺たちはあっさりと五十六階層のボスを倒して五十七階層に進める様になった。
一応、今回は深く潜ることが目的なのでマップ埋めは後回しにして俺たちは休憩をした後、次の階層に進む事にした。
やはりと言うか五十七階層も五十六階層とそれほど変わる事無く俺たちは警戒はしつつも問題無く階段を守る魔物を倒して五十八階層の入り口に辿り着いた。
「さてここまで来たけどこれからどうする? 時間的には微妙なところだけど」
「うーんそうなんだよね、余裕があるとは言えないけどそれにしては時間がありすぎるんだよね。これまでの平均値から見ればほどほどに余裕があるんだけど最高値だと予定時刻には時間が足りないんだよね」
「そうなんだよな、それに出来れば明日は六十階層のボスとの戦闘に集中したいから今日中に五十九階層には着いておきたいんだよな」
「だよね。やっぱり進んでいたいよね」
「よし、それじゃ一応進んで予定時刻の三十分前になったら引き返すって事でどう?」
「それが妥当かな」
「それじゃあそう言う事で」
そうして俺たちは五十八階層に進む事になった。
探索は順調に進みさっきまでの杞憂はなんだったのか、予定していた時間よりも少し早めに五十九階層に続く階段を見つけるとことが出来た。
階段前のゴブリンナイトライダー達を素早く倒して俺たちは五十九階層の入り口にセーフハウスを配置し、今日の冒険を終えた。
セーフハウスに入った俺たちはすぐにリラックスできる格好になり、お風呂にお湯を溜め始めた。
お風呂が準備できるまでの間に装備の手入れをして姫姉たちからお風呂に入り、姫姉たちが上がったところで入れ違いに俺が風呂に入った。
風呂から上がると姫姉たちが夕食の準備をしておいてくれていて俺が席に着いたところで食事を始めた。
今日の夕食は白身魚のフライにトマトソースが掛かった物とミネストローネだった。
ふわふわの白パンに白身魚のフライを挟んで食べるのは絶品だったし、ミネストローネに浸して食べるのも良かった。
デザートには濃厚なクリームとコーヒーに浸されたビスケット生地のほろ苦さが最高にマッチしているティラミスを食べた。
食事を終えて食器類を片付けた俺たちはもうする事も無いので明日に備えて少しでも疲労を回復するため早めに寝る事にした。




