第265話 注文した全ての商品が揃った
家具の注文をした日から一週間と数日が経過して先にお風呂が完成したとの知らせを受けて俺たちはお風呂の受け取りをした。
完成品は姫姉の注文通り足が伸ばせるほどの広さの真っ白な陶器製のお風呂だった。
受け取りを終えた俺たちは早速メルリアさんに人払いをして貰った訓練場にセーフハウスを出してその中の一部屋をお風呂用にするために改装を始めた。
まず手始めに部屋の三分のニ位のスペースを区切ってそこに防水性能のある床材を排水する為の穴に向かってほんの少しの傾斜を持たせて敷いていき、排水用の穴には姫姉のユニークスキル創造で作ったシンクの所にあった魔導具を再現した物を配置した。
そしてお風呂も排水用の穴に流せる様に配置して最後にシャワーの魔導具を配置し、区切ったエリアに防水性能がある壁を隙間無く配置して何とかバスルームを完成させた。
そして試しに使って見て問題なくお風呂にはお湯がちゃんと溜まり、排水も問題なく機能した。
「やっと完成したか」
「そうね、これでいつでもどこでもお風呂が入れるね」
「あとは数日後に届くベッドとかの家具を配置すればついにダンジョンの最深部まで行くことができるな」
「そうすればやっと家に帰れるのよね」
「そうだな、やっと帰れるな」
俺と姫姉は元の世界に帰るまでの目処がたった事に少しだけ安堵し、これからのダンジョン探索に向けて気合いを入れた。
バスルームを作った更に数日後、やっとベッドなどの家具が届き、俺たちはそれをセーフハウスの自分たちの部屋に配置していって、やっとセーフハウスに住める様になった。
ようやく明日からダンジョン探索を再開する事になりダンジョン探索に向けて俺たちは早めに就寝し、英気を養った。




